このボタンをクリックすると、自動(.xmlベース)ルールに基づいて、選択した要素に新規IFCデータが割り当てられます。これには、構造の違いに基づいて、次の3タイプのルールが適用されます。
•「ツリーリスト」ルール:ツリー構造データベースから要素を選択して新規データを作成します
•「テーブル」ルール:テーブルから行を選択して新規データを作成します
•「コマンド」ルール:ルールコマンドを開始して新規データを作成します
プログラムには出荷時設定の組み込みルールが含まれています(これはARCHICADのローカライズバージョンによって異なります)。例として、次の表にARCHICADの各言語バージョンに含まれるルールをまとめて示します。
ルール名 |
関連オブジェクト |
ルール |
ファンクション |
新規 |
ルール |
OmniClass/テーブル11-機能別構造 |
IfcSite、IfcBuilding、IfcBuildingStorey |
ツリー |
OmniClass仕様に基づいて、機能分類をIFC建物や、IFCサイト、 |
分類参照 |
OmniClass |
OmniClass/テーブル13-機能別空間 |
IfcSpaceおよびIfcSpaceType |
ツリー |
OmniClass仕様に基づいて、機能分類をARCHICAD |
分類参照 |
OmniClass |
OmniClass/テーブル21-要素 |
IfcElement、IfcBuilding |
ツリー |
OmniClass仕様に基づいて、カテゴリ分類を建築物要素に割り当てます。 |
分類参照 |
OmniClass |
OmniClass/テーブル23-製品 |
IfcElement、 |
ツリー |
OmniClass仕様に基づいて、構造製品クラスを建築物要素に割り当てます。 |
分類参照 |
OmniClass |
Concept Design BIM 2010(米国GSA)/プロジェクト依頼人/所有者およびプロジェクト設計担当者 |
IfcProject |
コマンド |
現在のプロジェクト用にGSAで必要なアクターシステム項目を定義します。 |
アクター |
Coceptn Design BIM 2010(US GSA).xml |
Concept Design BIM 2010(米国GSA)/空間タイプ(所有者) |
IfcSpaceおよびIfcSpaceType |
テーブル |
GSAのSTAR空間タイプ仕様に基づいて、タイプ分類をARCHICAD |
分類参照 |
Coceptn Design BIM 2010(US GSA).xml |
Concept Design BIM 2010(米国GSA)/空間カテゴリ(所有者) |
IfcSpaceおよびIfcSpaceType |
テーブル |
GSAのSTAR空間カテゴリ仕様に基づいて、カテゴリ分類を |
分類参照 |
Coceptn Design BIM 2010(US GSA).xml |
Concept Design BIM 2010(米国GSA)/空間カテゴリ(BOMA) |
IfcSpaceおよびIfcSpaceType |
テーブル |
米国規格協会(ANSI)およびBOMA(Building Owners Management Association)の要件に基づいて、カテゴリ分類をARCHICADゾーンに割り当てます。 |
分類参照 |
Coceptn Design BIM 2010(US GSA).xml |
Concept Design BIM 2010(米国GSA)/空間ゾーンタイプ(エネルギー |
IfcZone |
テーブル |
ASHRAE 90.1「共通空間タイプ」に基づき、タイプ分類をIFCゾーンに割り当てます。 |
分類参照 |
Coceptn Design BIM 2010(US GSA).xml |
Concept Design BIM 2010(米国GSA)/スペース占有者分類およびプロパティ |
IfcOccupant |
テーブル |
CDB-2010の「占有者プロパティ検索テーブル」に基づいて、 |
分類参照、カスタムIFCプロパティ |
Coceptn Design BIM 2010(US GSA).xml |
Uniclassテーブル… |
IfcElement、IfcSpace、IfcZone、IfcElementTypeなど(選択したUniclass標準に応じて) |
ツリー |
Uniclassテーブルに基づいて、機能分類またはカテゴリ分類を、建築物要素または空間要素に割り当てます。 |
分類参照 |
Uniclass |
事前定義ルールを適用:例1
•IFCプロジェクトマネージャーのツリーで選択したIfcProjectエンティティの[Concept Design BIM 2010(US GSA)/プロジェクト依頼人/所有者およびプロジェクト設計担当者]ルール(IFCモデル階層の最上位レベル)を適用します。結果として、「プロジェクトの依頼人」/「所有者とプロジェクトの設計担当者」の関係性を持つアクター(IfcActor) が作成されます。
事前定義ルールを適用:例2
[Concept Design BIM 2010(US GSA) /スペース占有者分類およびプロパティ]を使用して、スペース占有者分類を割り当てます。
1.新しいスペース占有者(割り当て)を作成し、それに属する要素にドラッグします(例:IfcSpaceエンティティ)。
「IFCプロジェクトマネージャーの割り当て」を参照してください。
2.割り当てリストでスペース占有者の名前を選択し、[事前定義ルールを適用]をクリックします。ダイアログボックスから、[Concept Design BIM 2010(US GSA) /スペース占有者分類およびプロパティ]ルールを選択します。
3.テーブルから、目的の分類項目を選択します。
4.[適用]をクリックします。選択した分類項目に対応する値を使用して、スペース占有者の分類参照要素とプロパティが生成されます。
事前定義ルールを適用:例3
以下の手順に従って、[OmniClass/テーブル21-要素]ルールを使用して多数の屋根スラブ(IfcSlab)に分類を割り当てます。
1.モデル内で、分類するスラブ要素を選択します([検索と選択]を使用できます)。設定ダイアログボックスを開き、[分類とプロパティ]パネルで[IFCプロパティを管理]をクリックします。あるいは、IFCプロジェクトマネージャーのツリーから対応するIfcSlabエンティティを選択します。
2.[事前定義ルールを適用]をクリックします。ダイアログボックスから、[OmniClass / テーブル21-要素]ルールを選択します。
3.データベース検索フィールドに、テキスト「Roof」を入力します(テキストの一部を入力して、データベース(ツリーリストとテーブル)内のルールを検索できます)。
4.[検索結果]領域で、[Roof Decks, Slabs, and Sheathing]タイトルを選択します。
5.[適用]をクリックします。分類参照が、ItemReference値[21-02 10 20 20]の「Roof Decks, Slabs, and Sheathing」という名前で、OmniClass標準に対応した追加データと共に生成されます。
注記:
•要素を選択すると、[ルールを選択]リストで適用可能なルールのみが有効になります(例えば、IfcProjectを選択すると、[Concept Design BIM 2010(US GSA) /プロジェクトの依頼人/所有者および設計担当者]ルールが有効になります)。適用できないルールは全てグレーになります。
•IfcElementには、建築、設備(MEP)および家具要素が含まれます。
•設定ダイアログを持たない要素に関係するルールは、設定ダイアログで有効になりません(IfcBuilding、IfcBuildingStorey、IfcOccupant、IfcProject、IfcGroupなど)。
•独自のルールを.xml形式で作成および編集することができます。既存のルールファイルの構造(複数のルールが含まれる場合があります)をよく調べて、それを別の名前で複製してそれを基に新規ルールを作成することをお勧めします。
•使用可能なルールは、以下のフォルダからアクセスできます。新規作成したルールもこれと同じ場所に保存する必要があります。
-Windowsの場合:
\Users\user name\GRAPHISOFT\IFC Rules “ARCHICAD version”
-Macの場合:
/Users/user name/Library/Application Support/GRAPHISOFT/IFC Rules “ARCHICAD version”