数学関数

絶対値[ABS]

絶対値。

数値の絶対値を返します。

構文

ABS(数値)

引数のデータタイプ

整数、数値、長さ、面積、体積、角度

結果のデータタイプ

引数のデータタイプと同じ

数式

ABS(-4)

結果

4

e指数[EXP]

eの指数関数。

指定された数値を"e"でべき乗した結果を返します。

底 “e” は定数(自然対数の底)です。

構文

EXP(数値)

引数のデータタイプ

数値、整数

結果のデータタイプ

数値

数式

EXP(2)

結果

7.39

注記

eの近似値は2.71828183です。

EXPは、自然対数[LN](数値の自然対数)の逆関数です。

他の底のべき乗を計算するには、演算子^を使用します。

べき乗[^]」を参照してください。

自然対数[LN]

指定された数値の自然対数を 返します。

構文

LN(数値)

引数のデータタイプ

数値、整数

結果のデータタイプ

数値

数式

LN(86)

結果

4.45

注記

LNは、e指数[EXP]関数の逆関数です。

この関数は正の数値に対してのみ有効です。

対数[LOG]

指定された数値の底の対数を返します。

構文

LOG(数値, 底)

注記:必要な区切り記号(カンマまたはセミコロン)は、コンピュータの地域設定に自動的に対応します。

引数のデータタイプ

数値、整数

結果のデータタイプ

数値

数式

LOG(8,2)

結果

3

注記

この関数は正の数値に対してのみ有効です。

底を10とする対数[LOG10]

指定された数値の底10の対数を返します。

構文

LOG10(数値)

引数のデータタイプ

数値、整数

結果のデータタイプ

数値

数式

LOG10(10)

結果

1

注記

この関数は正の数値に対してのみ有効です。

余り[MOD]

モジュロ演算。除数で除算した後の余りを求めます。

構文

MOD(数値, 除数)

注記:必要な区切り記号(カンマまたはセミコロン)は、コンピュータの地域設定に自動的に対応します。

引数のデータタイプ

数値、整数

結果のデータタイプ

数値

数式

MOD(3,2)

結果

1

注記

商を(余りを出さずに)返すには、 商[QUOTIENT]を使用します。

除算[/]」も参照してください。

N乗根[NTHROOT]

指定された引数の次数乗根を計算します。

構文

NTHROOT(数値, 次数)

注記:必要な区切り記号(カンマまたはセミコロン)は、コンピュータの地域設定に自動的に対応します。

引数のデータタイプ

数値:数値、整数、またはルート関数に適合するその他のデータタイプ

次数:数値、整数

結果のデータタイプ

引数のデータタイプに依存します。

指定された数値の立方根を求めます。

数式

NTHROOT(125, 3)

結果

5

注記

平方根については、「平方根[SQRT]」を参照してください。

べき乗[POWER]

指定された数値の指定された指数のべき乗を返します。

構文

POWER(底, 指数)

注記:必要な区切り記号(カンマまたはセミコロン)は、コンピュータの地域設定に自動的に対応します。

引数のデータタイプ

底:整数、数値、長さ、面積、体積、角度

指数:数値、整数

結果のデータタイプ

引数のデータタイプに依存します。

数式

POWER(5,2)

結果

25

注記

べき乗[^] (演算子)と同じように機能します。

商[QUOTIENT]

除算の整数部を返します。

構文

QUOTIENT(分子, 分母)

注記:必要な区切り記号(カンマまたはセミコロン)は、コンピュータの地域設定に自動的に対応します。

引数のデータタイプ

整数、数値、長さ、面積、体積、または角度(両方の引数で同じである必要があります)

結果のデータタイプ

数値

スラブの上部表面積プロパティをそのタイル面積プロパティで除算します。

Quotient関数は、結果の数値の整数部分のみを返します。

数式

QUOTIENT(上部表面積, タイル面積)

結果

1974

どちらのプロパティも面積タイプのデータです。除算すると数値が返されます。

注記

余りを(商を出さずに)返すには、余り[MOD]を使用します。

除算[/]」も参照してください。

符号[SIGN]

+1、0、または-1を返します。

数値が正の場合、結果は+1です。

数値がゼロの場合、結果は0です。

数値が負の場合、結果は-1です。

構文

SIGN(数値)

引数のデータタイプ

整数、数値、長さ、面積、体積、角度

結果のデータタイプ

数値

編集可能なベース幅オフセットパラメータを持つ断面形状組み立て要素の場合:

ベース幅の値が正か負かを判定します。

数式

SIGN(ベース幅)

結果

-1 (ベース幅が負の場合)

1 (ベース幅が正の場合)

0 (ベース幅がゼロの場合)

平方根[SQRT]

平方根。

指定された引数の平方根を計算します。

構文

SQRT(数値)

引数のデータタイプ

整数、数値、面積

結果のデータタイプ

引数のデータタイプに依存します。

数式

SQRT(16)

結果

4

注記

他の次数乗根を計算するには、「N乗根[NTHROOT]」を参照してください。

合計[SUM]

指定された引数の合計を計算します。

構文

SUM(数値1,[数値2],...)

注記:必要な区切り記号(カンマまたはセミコロン)は、コンピュータの地域設定に自動的に対応します。

引数のデータタイプ

整数、数値、長さ、面積、体積、角度(全ての引数で同じである必要があります)

結果のデータタイプ

引数のデータタイプに依存します。

2つのプロパティの結果を加算します。

数式

SUM(隆起したフロアレベル, サブフロア厚さ)

結果

.30

両方の引数とも、長さタイプの値です。加算された結果も長さタイプです。

注記

加算[+]」も参照してください。

倍数に四捨五入[MROUND]

指定された数値を目的の倍数になるように四捨五入します。

構文

MROUND(数値, 倍数)

注記:必要な区切り記号(カンマまたはセミコロン)は、コンピュータの地域設定に自動的に対応します。

引数のデータタイプ

整数、数値、長さ、面積、体積、角度(全ての引数で同じである必要があります)

結果のデータタイプ

引数のデータタイプに依存します。

数式

MROUND(2567, 10)

結果

2670

注記

余りが倍数の半分以上になると、MROUNDによって切り上げられます。

特定の倍数に常に切り上げるには倍数に切り上げ[MROUNDUP]を使用します。

特定の倍数に常に切り捨てるには倍数に切り捨て[MROUNDDOWN]を使用します。

特定の小数点以下の桁数に丸めるには四捨五入[ROUND]切り上げ[ROUNDUP]切り捨て[ROUNDDOWN]を使用します。

倍数に切り捨て[MROUNDDOWN]

指定された数値を目的の倍数になるように切り捨てます。

構文

MROUNDDOWN(数値, 倍数)

注記:必要な区切り記号(カンマまたはセミコロン)は、コンピュータの地域設定に自動的に対応します。

引数のデータタイプ

整数、数値、長さ、面積、体積、角度(全ての引数で同じである必要があります)

結果のデータタイプ

引数のデータタイプに依存します

「梁長さ」プロパティは、モデル内の既存の梁要素の正確な長さを計算します(2,044など)。

「プレハブ梁長さ」プロパティは固定値(300など)です。

梁長さをプレハブの増分に切り捨てる式を作成します。

数式

MROUNDDOWN(“梁長さ”, 300)

結果

1,800(サンプル梁長さが2,044の場合)

注記

倍数に四捨五入[MROUND]」、「倍数に切り上げ[MROUNDUP]」も参照。

特定の小数点以下の桁数に丸めるには四捨五入[ROUND]切り上げ[ROUNDUP]切り捨て[ROUNDDOWN]を使用します。

倍数に切り上げ[MROUNDUP]

指定された数値を目的の倍数になるように切り上げます。

構文

MROUNDUP(数値, 倍数)

注記:必要な区切り記号(カンマまたはセミコロン)は、コンピュータの地域設定に自動的に対応します。

引数のデータタイプ

整数、数値、長さ、面積、体積、角度(全ての引数で同じである必要があります)

結果のデータタイプ

引数のデータタイプに依存します。

「梁長さ」プロパティは、モデル内の既存の梁要素の正確な長さを計算します(2,044など)。

「プレハブ梁長さ」プロパティは固定値(300など)です。

梁長さをプレハブの増分に切り上げる式を作成します。

数式

MROUNDUP(“梁長さ”, 300)

結果

2,100(サンプル梁長さが2,044の場合)

注記

倍数に四捨五入[MROUND]」、「倍数に切り捨て[MROUNDDOWN]」も参照。

特定の小数点以下の桁数に丸めるには四捨五入[ROUND]切り上げ[ROUNDUP]切り捨て[ROUNDDOWN]を使用します。

四捨五入[ROUND]

数値を指定された桁数に丸めます。

構文

ROUND(数値, 桁数)

注記:必要な区切り記号(カンマまたはセミコロン)は、コンピュータの地域設定に自動的に対応します。

引数のデータタイプ

数値:整数、数値

桁数:整数

桁数引数が正の場合、指定された小数点以下の桁数に丸めます(後述の「数式1」を参照)。

桁数引数がゼロの場合、数値は最も近い整数に丸められます(後述の「数式2」を参照)。

桁数引数が負の場合、小数点の左側が丸められます(後述の「数式3」を参照)。

結果のデータタイプ

数値

結果に表示される小数点以下の桁数は、[環境設定]→[作業単位]の設定によって異なります。

数式1

ROUND(46.9855, 2)

結果

46.99

数式2

ROUND(46.9855, 0)

結果

47.00

数式3

ROUND(46.9855, -1)

結果

50.00

注記

常に切り上げるには、切り上げ[ROUNDUP]を使用します。常に切り捨てるには、切り捨て[ROUNDDOWN]を使用します。

特定の倍数に丸めるには、倍数に四捨五入[MROUND](または倍数に切り上げ[MROUNDUP]または倍数に切り捨て[MROUNDDOWN])を使用します。

切り捨て[ROUNDDOWN]

数値を指定された桁数に切り捨てます。

桁数引数が正の場合、小数点以下の桁数に切り捨てます。

桁数引数がゼロの場合、数値は最も近い整数に切り捨てます。

桁数引数が負の場合、小数点の左側にある指定された桁数に切り捨てます。

構文

ROUNDDOWN(数値, 桁数)

注記:必要な区切り記号(カンマまたはセミコロン)は、コンピュータの地域設定に自動的に対応します。

引数のデータタイプ

数値:整数、数値

桁数:整数

結果のデータタイプ

数値

数式1

ROUNDDOWN(46.9855, 2)

結果

46.98

数式2

ROUNDDOWN(46.9855, 0)

結果

46.00

数式3

ROUNDDOWN(46.9855, -1)

結果

40.00

注記

四捨五入[ROUND]」、「切り上げ[ROUNDUP]」も参照。

特定の倍数に丸めるには、倍数に四捨五入[MROUND](または倍数に切り上げ[MROUNDUP]または倍数に切り捨て[MROUNDDOWN])を使用します。

切り上げ[ROUNDUP]

数値を指定した桁数に切り上げます。

桁数引数が正の場合、指定された小数点以下の桁数に切り上げます。

桁数引数がゼロの場合、数値は最も近い整数に切り上げます。

桁数引数が負の場合、小数点の左側にある指定された桁数に切り上げます。

構文

ROUNDUP(数値, 桁数)

注記:必要な区切り記号(カンマまたはセミコロン)は、コンピュータの地域設定に自動的に対応します。

引数のデータタイプ

数値:整数、数値

桁数:整数

結果のデータタイプ

数値

「タイル数」プロパティは、スラブの上部表面積 を1つのタイルの面積で除算します。結果は371.35です。

この結果を整数に切り上げる別のプロパティを作成します。

数式

ROUNDUP(タイル数, 0)

結果

372(タイル数の結果が371.35の場合)

注記

四捨五入[ROUND]」、「切り捨て[ROUNDDOWN]」も参照。

特定の倍数に丸めるには、倍数に四捨五入[MROUND](または倍数に切り上げ[MROUNDUP]または倍数に切り捨て[MROUNDDOWN])を使用します。