フライスルー

フライスルー機能を使用して、プロジェクトのムービーを作成できます。

この機能にアクセスするには、[ドキュメント]→[レンダリング]→[フライスルーの作成]を選択します。

[フライスルーの作成]コマンドは、最低1つの平行投影の設定済セットがあるか、最低2台のカメラによるカメラパスが平面図で有効である場合にのみ有効になります。

カメラパスはカメラツールで作成します。このパスに沿って配置するカメラをキーフレームとして定義し、各カメラ間の画像の数を[分割フレーム数]([カメラパスオプション]で定義)で設定します。一度に1つのカメラパスのみ有効になります(カメラとそのマーカーが平面図に表示されます)。カメラツールを使用して有効なカメラパスを選択できます。

平行投影の設定済セットは、[3D投影の設定]→[平行投影の設定]→[設定済セット]で作成します。これらはキーフレームとして定義され、各設定済セット間の画像の数は[分割フレーム数]で設定されます。

フレームは、3Dウィンドウまたはレンダリングから、動画ファイルまたは一連の静止画像として保存できます。フライスルーを外部ムービーファイルとして保存すると、任意のプラットフォームで最も一般的なムービービューワーを使用して表示できます。あるいは、画面にすぐにアニメーションを表示します。

注記:フレームの数が多いと、ムービーは滑らかになりますが、ファイルサイズが大きくなります。

関連トピック

カメラツールの設定

日影シミュレーション

フライスルーの作成

[フライスルー]ダイアログボックスでは、フライスルーのソースと結果を設定できます。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/090_visualization/CreateFlyThrough.png 

供給源

画像ソースおよびプレビューのウィンドウとして3Dウィンドウを使用する場合、[3Dウィンドウ]ボタンをクリックします。

注記:フライスルーを作成する前に、3Dスタイルを選択して現在の3Dウィンドウオプションを設定してください。

画像ソースおよびプレビューのウィンドウとしてレンダリングウィンドウを使用するには、[レンダリングウィンドウ]をクリックします。

注記:写真のようにリアルな画像を生成するには、フライスルーを作成する前にレンダリングシーンを選択してください。

フライスルーのパスを定義します。

平行投影間にアニメーションを作成するには、[平行投影の設定済セット]をクリックします。

注記:2つ以上の設定済み投影を設定してください。そうしない場合、このオプションは無効になります。

有効なカメラパスに沿ってフライスルーアニメーションを作成するには、[カメラパスからのパース]をクリックします。現在のパスの名前が下に表示されます。

注記:このオプションは、2つ以上のカメラが定義されていない場合、無効になります。

フライスルーの内容を定義します。

[キーフレームのみ]をクリックすると、分割フレームなしでキーフレームを画像表示します。

キーフレームと分割フレームの両方を画像表示するには、[分割フレームと共に]をクリックします。

[全てのフレーム]をクリックすると、現在のパスの全てのアニメーションフレームを画像化します。

画像表示する現在のパスのアニメーションフレームの範囲(最初と最後)を指定するには、[フレーム]をクリックします。

注記:デフォルトで表示される番号は、アニメーション全体の最初と最後のフレームです。

[フレームごとにモデルを再構築]:このオプションをチェックした場合、ARCHICADは各フレームの後にプロジェクトを再構築し、再構築モデルから新しいビューを作成します。

注記:プロジェクトに表示がフレームごとに変わるライブラリ部品が含まれる場合、このオプションを使用すると、追加アニメーションエフェクトを作成できます。これは、ライブラリ部品パラメータがフレーム番号ごとに変わるように設定されている場合に実行できます。

結果

フライスルーの形式を指定します。

単一のムービーファイルや画像セットなど、ファイル形式を選択します。

カラー解像度を指定します。

注記:色レベルを高くすると、ファイルサイズが増加します。

[重複線を削除]:保存された画像の重複線を削除するには、このボックスにチェックマークを付けます。

このオプションは以下の場合に使用できます。

3Dエンジンがベクトルエンジン(OpenGLではない)の場合

特定のフレームをエクスポートしている(全てのフレームではない)

選択したファイル形式がPMKまたはARCHICAD 2Dライン

[フレームレート]:フレーム毎秒値をここに入力します。

[全長]:アニメーションの長さが秒単位で表示されます。これはフレームの総数をフレームレートで割った値で、保存されたアニメーションの長さを示します。

[表示]:クリックすると、フライスルーを処理して、画像を保存せずにプレビューします。後でダイアログを再開して[保存]をクリックすると、処理結果のアニメーションを保存できます。

ヒント:短いフレームシーケンスのみをプレビューするには、[フレーム]範囲を調整します。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/090_visualization/Placed_cameras.PNG 

注記:複数の3D平行投影のセットをリンクさせてフライスルーを作成できますが、これはパースとは処理が異なります。平行投影のフライスルーの作成は1セットのみ可能です。これは平行投影では視点の距離が無限になり、平面図には表示できないためです。