表現の上書きルールは、以下の2つの部分で構成されています。
•条件(どの要素が上書きされるか)
•上書きスタイル(上書きの内容)
ルールを作成および編集するには、[表現の上書きルール]ダイアログボックスを使用します。これは以下の場所から使用できます。
•[ドキュメント]→[表現の上書き]→[表現の上書きルール]
•[表現の上書きセット]ダイアログボックス:[ルールを編集]ボタンをクリック
•[リノベーションフィルタオプション]ダイアログボックス:[表現の上書きルール]ボタンをクリック
ダイアログボックスの左側にルールが一覧表示されます。
ルールを選択すると、その定義が右側の[条件]と[上書きスタイル]パネルに表示されます。
ルールをすばやく識別できるように、各ルール名の横にあるアイコンに、このルールに定義されている線種、塗りつぶし種類、前景、背景ペン、材質(存在する場合)が示されます。
最初の3つのルールは、3つのリノベーションステータス(新設、既存、解体)に対応します。
1.[表現の上書きルール]ダイアログボックス下部にある[新規作成] ボタンをクリックします。
2.[ルールを作成]ダイアログボックスで、ルール名を入力します。
必要に応じて、[ルールを複製]をオンにして、既存のルールの定義を新しい名前で複製します(ドロップダウンリストから)。
注記:3つのリノベーションステータスのルールは複製できません。
3.[OK]をクリックして新しいルールを作成します。
次に、ダイアログボックスの右側にあるパネルを使用して、ルールの条件と上書きスタイルを定義します。これらのコントロールについて、以下で詳しく説明します。
[条件]パネルを使用して、選択したルールをどの要素に適用するかを定義します。
注記:3つのリノベーションステータスの条件は編集できません (リノベーションステータスはモデル要素に個別に割り当てられます)。
1.[条件]リストの最初の行は常に[要素タイプ]です (カーテンウォールパネルやモルフ面などのサブ要素はここでは使用できません)。
2.この最初の行を選択してから、行の最後にある黒の矢印をクリックし、ポップアップからこの条件の値を選択します(つまり、このルールを適用する要素タイプを選択します)。
3.追加の条件を定義するには、[追加...] ボタンをクリックして[パラメータとプロパティ]のリストを表示します。条件を選択してから(上部の検索フィールドを使用するとすばやく検索できます)、[追加]をクリックして(またはEnterキーを押して)それをリストに追加します。
4.追加の要素タイプに加えて、必要に応じてさらに条件を追加することができます。使用可能な条件のリストは、上の行で定義された要素に応じて異なります。
注記:このインターフェイスは[検索と選択]ダイアログボックスと同じですが、IFCプロパティはここでは使用できません。
「追加の条件を定義:パラメータとプロパティ」を参照してください。
注記: 条件として「レイヤー」または「レイヤーセット」を定義すると、指定したレイヤーセットに応じて表示されている要素に上書きを適用できます。
[上書きスタイル]パネルを使用して、ルールの条件に適合する要素の表示方法を定義します。
上書きする属性のボックスをオンにします。
オンにした各属性に対して、タイプ(ペンカラーや線種など)を定義します(適用可能な場合)。
•塗りつぶし関連のコントロール([塗りつぶし種類]、[塗りつぶし前景ペン]、[塗りつぶし背景ペン]):コントロールの右側にある1つまたは複数のアイコンをクリックして、上書きの影響を受けるカテゴリ([作図塗りつぶし]、[表面塗りつぶし]、[切断塗りつぶし])を選択します (少なくとも1つの塗りつぶしカテゴリが常に有効になります)。
•材質:どちらか1つまたは両方のアイコンをクリックして、切断面および/または投影表面に上書きを適用します。
注記:ここにリストされている上書き設定に加えて、他の上書き設定をリノベーションフィルタに追加することもできます。これは[リノベーションフィルタオプション]ダイアログボックスで設定します。
表現の上書きルールを適用
ルールは以下の2とおりの方法で適用されます。
•表現の上書きセットを使用:表現の上書きセット(ビュー設定)は表現の上書きルールの集合で、ルールの条件に一致する要素に、特定の順序で適用されます。
•リノベーションフィルタを使用:リノベーションフィルタ(ビュー設定)は、どの要素(リノベーションステータスごと)を上書きで表示するかを定義します。