IFCでのARCHICADの分類とカテゴリ

IFCの要素分類

IFCの構造機能カテゴリ

IFCの位置カテゴリ

IFCの要素分類

ARCHICADでは、必要に応じて1つまたは複数の分類をプロジェクト要素に割り当てることができます。分類を使用すると、他のアプリケーションでプロジェクトデータの整理、モデルの透過、要素の検索、リスト表示、正確なデータの共有などに使用できるパラメータや機能を要素に割り当てることができます。

各組み立て要素の分類は、設定ダイアログボックスの[分類とプロパティ]で設定できます。

ARCHICADでは、国または会社の標準分類システムに応じて要素を柔軟に分類できます。要素の設定ダイアログまたは連動一覧表から、分類システムごとに1つの分類値を割り当てることができます。

各要素はIFCタイプに従ってIFCモデルに保存されるため、要素分類はIFCエクスポートプロセスに影響を与えます。

IFCタイプは、[分類とプロパティ]パネル([IFCプロパティ]の下)の「IFCタイプ」項目に表示されます。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//SlabIFCType.png 

注記:分類別のARCHICAD要素のIFCタイプマッピングは、現在のプレビュー変換設定のエクスポート用タイプマッピング設定に応じて異なります。IFC変換設定:概要」を参照してください。

詳細は、「プロパティおよび分類システム」を参照してください。

IFCの構造機能カテゴリ

「構造耐力要素」または「非構造耐力要素」

構造プログラムを使用するパートナーとのコラボレーションでは、「構造耐力要素」の分類をARCHICADの要素に割り当て、IFCファイルを使用してこの情報をエクスポートできます。

注記:デフォルトでは、Revit Structureは「構造」ビューに「構造耐力要素」プロパティを持つ壁のみを表示します。ただし、ARCHICADで必要な壁を「構造耐力要素」として分類しないと、構造設計者はARCHICADからエクスポートした全ての壁を表示するために、壁の構造体機能の変更や別の表示されている部門(「建築」など)の適用を行うことができます。

現在のIFC標準は、壁、スラブ、柱、梁、屋根、ARCHICADでこれらに分類された要素、これらのサブタイプを持つオブジェクトの要素に対してのみ、「構造耐力要素」IFCプロパティのエクスポートをサポートします。

ARCHICAD要素を構造体として分類すると、躯体表示の「構造耐力要素の躯体のみ」オプションを使用して、これらの要素のみを表示できます。これは、構造耐力要素のみを構造エンジニアにエクスポートする場合に特に便利です。この場合、[躯体表示]オプションを使用した表示で「表示要素」エクスポートモードを使用するだけです。

躯体表示」を参照してください。

このカテゴリはリスト表示に利用できます。例えば、構造耐力要素の全ての壁または柱に必要な材質を、非構造耐力要素の材質とは別に計算できます。

[検索と選択]ダイアログボックスの条件には、構造耐力要素または非構造耐力要素として定義された要素、または構造機能カテゴリが未定義である要素の検索が組み込まれます。IFCエクスポートでは選択した要素のみに限定することができるので、例えば、構造体として設定された要素のうち、選択したもの全てをエクスポートすることができます(躯体のみでなく、上述の例のように)。

要素の検索と選択」も参照してください。

構造体データも、エクスポートされる要素の標準プロパティです。さらに、他のアプリケーション(構造プログラムなど)でもその構造体機能に基づいて要素を分類する場合、ARCHICADではインポート時にこれらの要素をフィルタし、ARCHICADモデル内でその分類を使用して要素を表示できます。

IFCの位置カテゴリ

「インテリア」または「エクステリア」

このカテゴリは、要素を建物の位置で区別できるパートナー(エネルギー分析者など)にIFCファイルを送信する場合に便利です。ARCHICADモデルをIFC形式にエクスポートする場合、「インテリア」または「エクステリア」として分類されるモデル要素は、この情報をIFCを介してパートナーのアプリケーションに取り込みます。

当然ながら、逆の場合も同じです。位置(IsExternal)は、特定の建築物要素(壁、スラブ、柱、梁など)に対する標準のIFCプロパティであるため、インポートされたIFCモデルにこのようなデータが含まれる場合は、個々の要素に適切なカテゴリが自動的に追加されます。

[検索と選択]ダイアログボックスの条件には、エクステリアまたはインテリアとして分類される要素、または位置が未定義である要素の検索が組み込まれます。

要素の検索と選択」も参照してください。

リスト表示された要素を「位置」で区別するには、連動一覧表の基準も使用できます。

注記:ARCHICADでは、位置カテゴリをARCHICADプロパティとして完全に使用可能です(例:[検索と選択]や[連動一覧表]内)。ただし、IFC標準でサポートされていない特定の要素タイプ(天井(IfcCovering)など)では、位置分類はIFCプロパティとしてエクスポートされません。