配置された図面の管理と更新

ARCHICADプロジェクトに配置された全ての図面は、以下の2つのタイプの1つに属します。

自動更新:レイアウトが有効になったとき(前方に移動されるか、出力用に選択されたとき)、レイアウトに配置された図面が自動的に更新されることを意味します。発行前にも自動更新が発生します。図面が現在開かれているプロジェクトファイル以外のソースに基づく場合、ARCHICADは更新が必要かどうかを確認し、必要な場合更新を実施します。

チームワークでの図面の自動更新に関する注記:チームワークプロジェクトでは、外部ソース(外部プロジェクト、PDF、DWG、PNG)をもつ図面の自動更新は、ユーザーがその図面を確保している場合にのみ実行されます。

手動更新:ソースビューまたはファイルがレイアウトに配置されたまたは更新されたときの状態に図面が凍結されることを意味します。これは、図面が承認されるか、作業の次のステージに移行する準備ができるまで、図面をそのままにしておきたい場合に便利です。手動更新の図面は、ユーザーが更新コマンドを発行したときにのみ更新されます。

チームワークでの図面の手動更新に関する注記:手動更新の図面を確保した場合は、確保したユーザーのみ図面を更新する権限を持ちます。

図面の設定ダイアログボックスで、選択した配置図面についてデフォルトの更新タイプ設定を無効にできます。

図面マネージャパレットでは、配置された図面のステータスの確認、更新タイプの変更、リンクの再確立、修復、または変更を行うことができます。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-22-reference-guide//DrawingMgr.png 

図面マネージャは、[ウィンドウ]→[パレット]メニューから開きます。あるいは、ナビゲータまたはオーガナイザのパレットの左上のアイコンをクリックして、[図面マネージャを表示]コマンドを選択して図面マネージャを開きます。

Showhttps://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-22-reference-guide//DrawingMgr.png 

全てのコントロールの詳細は、「図面マネージャ」を参照してください。

この場合、プロジェクト(レイアウトブックとモデルビューの両方)に配置した全ての図面(外部プロジェクトおよびPDFファイルなどの外部図面を参照する図面を含めて)をリストしたダイアログボックスが表示されます。有効なウィンドウに含まれる図面は、太字体で表示されます。

PDFドキュメントの操作」も参照してください。

リストの列をカスタマイズするには、列の見出しを右クリックして、使用可能な列のリストを表示するか、リストの列の右端にある黒の矢印をクリックします。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-22-reference-guide//DrawingMgrListColumns.png 

注記:「切断面」列を有効にすると、該当する場合は図面のソースの切断面の高さが列に表示されます。図面が平面図のビューポイントに基づいていない場合、または図面が切断面を使用しない旧バージョンのARCHICADで作成されている場合、このフィールドには「該当なし」が表示されます。

リストの図面を選択し、そのコンテキストメニューから[図面の設定]や[ソースビューを開く]などの重要な図面関連コマンドを使用できます。

注記:図面マネージャでは、選択した図面のパラメータを直接編集できません。図面のパラメータを編集するには、図面の設定を使用します。

ソースファイルが修正された場合に、リンクされた図面を更新するには、以下のいずれかを実行します。

ナビゲータで図面を右クリックして、コンテキストメニューから[更新]を選択します。

図面マネージャで、リストから1つまたは複数の図面を選択した後、[更新]ボタンをクリックします。

ナビゲータパレットまたはオーガナイザのレイアウト一覧ビューで、ツリービューから図面を選択して、[更新]ボタンをクリックします。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-22-reference-guide//UpdateDrawingButton.png 

また、ナビゲータまたはオーガナイザのレイアウト一覧ビューで何も選択されていない場合、全ての図面を同時に更新できます。

レイアウトブックに、リンクされたPMKファイルをソースとする図面(ARCHICADモデルから発行機能で作成)が含まれている場合、そのPMKベースの図面全てを元のモデルに再リンクできます。図面マネージャでPMKファイルを選択し(複数選択可能)、コンテキストメニューから[元のモデルにリンク]コマンドを使用します。

注記:ARCHICAD 22 レギュラー版のみ

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-22-reference-guide//LinktoModel.png 

レイアウト運用方法:大規模プロジェクト」の運用方法の説明を参照してください。

ソースビューまたはファイルが修正された図面を含むプロジェクトを開くとき、[図面を更新]ダイアログボックスが表示されます。この警告を無視して全ての図面リンクを更新するか、図面マネージャに移動して選択した図面リンクだけを更新するか選択できます。

チームワークプロジェクトから配置した図面に関する注記

注記:ARCHICAD 22 レギュラー版のみ

ソースが外部チームワークプロジェクトである図面を配置すると、図面のコピーがマシンに作成されます。その後、図面を更新するとき、ARCHICADはローカルコピーとサーバー上のプロジェクトを自動的に同期化して、ホストプロジェクトの図面を確実に更新します。

ARCHICADが外部チームワークプロジェクトから配置した図面を更新しない場合があります。それは、ユーザーが現在使用しているコンピュータからソースのチームワークプロジェクトにログインし、変更内容をチームワークプロジェクトに送信しない場合です。この場合、ARCHICADはサーバー上で図面の更新状態が不完全であることを検出し、更新を行いません。この状況になると、警告が表示されます。この場合、ソースのチームワークプロジェクトの未送信の変更を送信してから、現在のプロジェクトから再び配置済み図面を更新します。

図面の削除

図面を削除する場合は、ARCHICADの他の要素と同様に選択して削除します。現在のウィンドウと削除した図面を含むウィンドウが同じタイプ(平面図、レイアウトウィンドウなど)の場合のみ、図面の削除を元に戻すことができます。