カスタマイズされた会社のデフォルトの無人インストールでの設定(ARCHICADのみ)

この説明は、ARCHICADインストールにのみ該当します。

無人インストールのカスタマイズに使用する--customEnvironmentパラメータで使用するデフォルトフォルダの設定方法について説明します。

はじめに

ARCHICADを無人モードでインストールする場合は、デフォルトインストールに下記に関する事前設定が含まれます。

作業環境

テンプレートファイル

DXF-DWG変換設定

ただし、工場出荷時設定のいずれかまたはすべてに対して、カスタムオプション(ユーザー固有の会社の環境設定など)を使用することができます。

この場合、以下を行う必要があります。

ARCHICADで目的のカスタム設定を定義する

下記に説明される手順を使用して、[Defaults]フォルダの場所をセットアップする

下記に説明されるように、このフォルダ/サブフォルダにカスタマイズした設定を追加する

コマンドラインまたはオプションファイルにこの[Defaults]フォルダのパスを追加する

詳細については、「コマンドラインパラメータ(カスタムインストール) 」および「オプションファイル(カスタムインストール)」を参照してください。

詳細な手順

1.標準シングルインストールの完了

最初に、単一のクライアントマシンでARCHICADの標準インストールを行います。

次に、目的の作業環境、テンプレート、DXF-DWG変換設定を指定します。

2.作業環境設定のカスタマイズ

[オプション]→[作業環境]でダイアログボックスを使用して、標準作業環境設定をセットアップします。カスタム標準のほとんどのオプションは、[データ保護/完全性]、[ネットワークとアップデート]、[特殊フォルダ]の3つのダイアログボックスに存在します。

これらのオプションを設定したらその設定をスキームとして保存し、会社のデフォルトのプロファイルにそのスキームを保存します。プロファイルを保存するには、[オプション]→[作業環境]→[作業環境プロファイル]と選択します。

3.テンプレートのカスタマイズ

テンプレートファイルはいくつでも作成して保存できます。テンプレートファイルには、ライブラリマネージャーによってロードされるライブラリへのリンクが組み込まれています(「オフィス標準ライブラリ」など)。テンプレートには、プロジェクト環境設定(作業単位、ゾーンの計算などの環境設定)、およびマスタレイアウト、プロジェクト情報、コンポーネントなどの項目(立面図マーカー、建物全体など)も組み込むことができます。

[ファイル]→[名前を付けて保存]を使用して各テンプレートを保存します(ARCHICADテンプレートファイル:*.tpl)。

4.[Defaults]フォルダの作成

一時的な[Defaults]フォルダを作成します。すべてのユーザーがアクセスできる場所にあるか確認してください。

[Defaults]フォルダへのネットワークアクセスに関する注記(WINのみ):」も参照してください。

次の手順で説明するように、この[Defaults]フォルダ内にサブフォルダを作成し、保存されているカスタマイズしたデフォルトを追加します。

5.[Defaults/ARCHICAD]サブフォルダを作成します。

保存されている[WorkEnvironment]フォルダとその中身を[ARCHICAD]サブフォルダに追加します。

保存されている[WorkEnvironment]フォルダを検索する場所:

ユーザー\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Graphisoft\ARCHICADxx.0.0 yyy (Windowsの場合)

~/ライブラリ/Preferences/Graphisoft/ACxx.0.0 yyy (Macの場合)

(xxはARCHICADのバージョンの番号、yyyはARCHICADの言語バージョンを表しています)

また、保存されているテンプレートファイル(拡張子.tpl)を[ARCHICAD]サブフォルダに追加します。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/004_bimmanager_installguide/DefaultsFolder.png 

6.[Defaults/DXF-DWG Translators]フォルダを作成します

保存されている[Translator]フォルダの中身を[DXF-DWG Translators]サブフォルダに追加します。

保存されている[Translator]フォルダを検索する場所:

ユーザー\<ユーザー名>\GRAPHISOFT\DXF-DWG Translators xx.0.0. yyy (Windowsの場合)

~/ライブラリ/<ユーザー名>/GRAPHISOFT/DXF-DWG Translators xx.0.0. yyy (Macの場合)

7.DXF/DWG Translator List.xmlファイルを[Defaults]フォルダに追加します

Translator List XMLファイルを検索する場所:

ユーザー\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Graphisoft\ARCHICADxx.0.0 yyy R1\Dxf-Dwg Preferences\ (Windowsの場合)

~/ライブラリ/Preferences/Graphisoft/ACxx.0.0 yyy v1. (Macの場合)

8.[Defaults]フォルダのパスをコマンドラインパラメータとして提供します:--customEnvironment

ファイルパスにスペースを含める場合は、パス全体を引用符で囲みます。

注記:入力する[Defaults]フォルダの名前が言語バージョンに対応しているか確認してください。

Win

ARCHICAD-24-JPN-3000-1.0.exe --mode unattended --customEnvironment [D:\...\Defaults]

[Defaults]フォルダへのネットワークアクセスに関する注記(WINのみ):

[Defaults]フォルダがネットワーク内の場合、このパラメータにはネットワークのフルパスを指定する必要があります。

フォルダの場所がマップされたネットワークドライブ上の場合、ユーザーの権限(管理者など)に関係なくフォルダのパスにアクセスできます。

Mac

ARCHICAD\ 24\Installer.app/Contents/MacOS/installbuilder.sh --mode unattended --customEnvironment [userhome/.../Defaults]