発行機能

ARCHICADの発行機能は、さまざまな形式のビューとレイアウト(発行項目)の出力を自動化し簡略化します。

発行機能は、発行マップで制御します。

注記:発行マップは、ナビゲータパレットとオーガナイザでのみ使用できます ([ウィンドウ]→[パレット])。ポップアップナビゲータでは使用できません。

発行マップには、このプロジェクトの発行セットが表示されます。発行セットは発行項目の集合です。

それぞれの発行項目は、ビューまたはレイアウトに直接関連付けられています(発行項目はビュー/レイアウトへのショートカットです)。

発行セットはプロジェクトに保存されるため、いつでも開いて必要に応じて設定を調整し再発行できます。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/070_documentation/OrganizerPublisher.png 

ナビゲータまたはオーガナイザの発行マップを開くには、以下のいずれかの操作を行います。

ナビゲータ/オーガナイザの上部にある発行セットのアイコンを選択します。

[ドキュメント]→[発行]メニューコマンドを使用します。

このセクションのトピック

発行セットを管理する

新規発行セットを作成

発行セットに項目を追加

発行セットにフォルダまたはグループを追加する

ビュー/レイアウトのプロパティ

発行項目の名称変更

発行方法を選択

関連トピック

発行機能の出力形式の定義

発行過程

発行セットを管理する

このプロジェクトに定義されている全ての発行セットの一覧を表示するには、[1レベル上]ボタンをクリックして[発行セット選択と管理]を表示します。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/070_documentation/OneLevelUp.png 

発行セットはここに表示されます。これらのいずれかを選択するか、ダイアログボックスの上部にある[発行セット]ボタンをクリックしてリストにアクセスします。

 https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/070_documentation/PubSetsList.png

新規発行セットを作成

[新規発行セット]ボタンをクリックしてから、発行セットに名前を付けます。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/070_documentation/NewPublisherSet.png     https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/070_documentation/CreatePublisherSet.png

発行セットに項目を追加

オーガナイザを使って、レイアウトとビューの組み合わせを発行セットに追加することができます。追加したものは「発行項目」になります。

オーガナイザでは、追加する項目が右側に配置されます。レイアウトブック、ビュー一覧、または発行セットは左側に配置されます。

必要なレイアウト、ビュー、フォルダ、発行項目を左から選択します。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/070_documentation/AddShortcutNew.png 

以下のいずれかを実行します。

ビュー一覧/レイアウト一覧の下部の[ショートカットを追加]ボタンをクリックします。

[発行マップ]にドラッグ&ドロップします。

各発行項目に出力形式を定義するには、

発行機能の出力形式の定義」を参照してください。

発行セットにフォルダまたはグループを追加する

レイアウトブックまたはビューマップフォルダからフォルダまたはグループを選択します。

[ショートカットを追加]をクリックします。

これにより、選択したフォルダまたはグループを右側の発行セット内の対応するフォルダにリンクするショートカットが作成されます。フォルダまたはグループの内容に変更があると、リンクされた発行セットフォルダにも反映されます。

ただし、グループまたはフォルダを発行セットにドラッグ&ドロップした場合、対応するフォルダは作成されますが、このフォルダはリンクされず、後でそのグループ/フォルダの内容に加えられた変更は反映されません。

ビュー/レイアウトのプロパティ

このフィールドに、選択した発行項目にリンクしたビューまたはレイアウトのプロパティが表示されます。プロパティは選択した項目によって異なります(ビューまたはレイアウト)。プロパティにはIDと名称のほか、レイヤーセットやスケール、モデル表示オプションの組み合わせ(ビューの場合)、マスタレイアウト、サイズ、レイアウト改定、伝達セット(レイアウトの場合)が含まれています。このプロパティは情報を提供するだけで、ここでは編集できません。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/070_documentation/LayoutPropsPublisher.png     https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/070_documentation/ViewPropsPublisher.png

発行項目の名称変更

フォルダや名称付けロジックなどの発行項目の名称を変更できます。1つ以上の項目またはフォルダを選択し、コンテキストメニューコマンドを使用します。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/070_documentation/RenamePublisherSetItems.png     https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/070_documentation/RenameItemsDB.png

複数の発行項目を選択した場合、「項目名を変更」設定が選択した全ての項目に適用されます。

発行フォルダ(またはサブフォルダ)に配置された新規の項目には、フォルダ(またはサブフォルダ)の名称付けロジックが適用されます。

項目に名称を定義するには、[カスタム名前]オプションを使用します。

自動テキストオプションにより、どのファイル名規則にも準拠することができます。

[フォルダ名]:フォルダ名を使用して項目の名前を変更します。

[フォルダ構造名]:発行セットの項目の場所のフォルダ保存先全体を使用して項目の名前を変更します。

[発行セット名]:発行セット名を使用して項目の名前を変更します。

[ソース項目ID]:ビューIDまたはレイアウトID(発行項目のソースに応じて異なります)を使用して項目の名前を変更します。

[ソース項目名]:ビュー名またはレイアウト名(発行項目のソースに応じて異なります)を使用して項目の名前を変更します。

自動名前により、発行項目はソース(例、レイアウト名や図面名)と同じ名称になります。

注記:ビュー一覧またはレイアウトブックからショートカットとして作成された発行機能のフォルダにも、自動名前機能があります。この場合、元のビュー一覧フォルダ/レイアウトブックグループの名称と同じ名称になります。

発行方法を選択

各発行セットの発行方法を選択するには、[発行セットプロパティ]ダイアログボックスを使用します。

このダイアログボックスを開くには、発行セットの一覧を表示します (「上へ」ボタンをクリックします)。

以下のいずれかを実行します。

ナビゲータまたはオーガナイザの[発行プロパティ]ボタンをクリックします。

コマンドアイコンの中から[発行プロパティ]コマンドボタンをクリックします。

ポップアップボタンをクリックして発行方法を選択します。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/070_documentation/PublishingProperties.png 

以下の3つのオプションから選択します。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/070_documentation/PublishingMethod.png 

印刷

プロット

[印刷]および[プロット]選択項目には、追加のフォーマット選択項目はありません。

BIMx Hyper-modelのアップロード

モバイルデバイスのBIMxアプリケーションで表示するHyper-modelを作成するには、このオプションを選択します。

BIMx Hyper-Modelの作成」を参照してください。

ファイルを保存(ローカルフォルダまたはBIMcloudに)

発行セットの保存

[ファイルの保存]を選択すると、さらに以下の設定オプションが表示されます。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/070_documentation/PubSave.png 

[単一ファイルを作成]: 全ての発行セットを単一ファイルに保存するには、このオプションを使用します。利用可能な形式は、PDFとBIMx Hyper-modelです。

BIMx Hyper-Modelの作成」を参照してください。

[ビュー設定のフォルダ構造で発行]:このボタンをクリックして、ツリー構造にファイルを保存します。

[1つのフォルダ内に全てを発行]:このボタンをクリックして、フラット構造にファイルを保存します。

[保存先]:ファイルを保存するフォルダの保存先を入力するか、または[参照]をクリックしてフォルダまたはBIMcloudを探します。

各発行項目の出力形式の定義方法については、「発行機能の出力形式の定義」を参照してください。