要素をスラブに調整

この機能([編集]→[変形]→[要素をスラブに調整])を使用すると、要素(壁、柱、水平梁)の上下に配置された1つまたは複数のスラブの特定のレベルに合わせて、要素を簡単に調整できます。

1.調整する要素(壁、柱または水平梁)を選択します。

注記:選択した要素の上下に複数のスラブが存在する場合は、調整の基準とする特定のスラブも選択します。スラブを選択しなかった場合は、自動的に最も近いスラブを対象とみなします。

2.[編集]→[変形]→[要素をスラブに調整]コマンドを使用します。

3.表示されるダイアログボックスで、要素の上または下もしくは上下にあるスラブに合わせて選択した要素を調整するかどうかを定義します。ここでも、スラブを選択すると、選択したスラブのみが調整対象となります。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/030_interaction/AdjustToSlabs.png 

4.ドロップダウンメニューから、要素の調整基準とするスラブのレベル(上端または下端、もしくは複合構造の場合は、躯体上端または躯体下端)を選択します。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/030_interaction/AdjustToTopBottom.png 

5.[OK]をクリックします。

注記:ドア/窓を壁の下部にリンクする場合、[要素をスラブに調整]コマンドを使用すると、オフセットが自動的に再計算されて、開口部の位置が保持されます。

注記:[編集]→[変形]→[調整]コマンドを使用しても同じワークフローを使用できます。この場合は、調整する要素を選択し、対象スラブをクリックします (下の図に示されているように、カーソルは、スラブがクリックされることを示します)。[要素をスラブに調整]ダイアログボックスが表示され、ワークフローは上記のとおり続行されます (要素は、クリックしたスラブにのみ合わせて調整されます)。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/030_interaction/AdjustSlabCursor.png 

要素をスラブに調整:例

このプロジェクトでは、壁からスラブへの接合部に問題があります。内周壁はカーペットの上部までしか延びておらず、外周(断面形状)壁には隙間があります。

このような場合に[要素をスラブに調整]コマンドが役立ちます。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/030_interaction/adjust_3D_00.png 

1.壁を全て選択します。

2.[要素をスラブに調整]コマンドを使用し、オプションを[躯体下端]および[躯体上端]に設定します。こうすることで、スラブ上の壁がスラブの躯体に届くように延長されます。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/030_interaction/adjust_3D_03.png 

3.この結果、内部の分割壁が正しくスラブに接合されます。

 https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/030_interaction/adjust_3D_06.png

外周の断面形状壁の問題はまだ解消されていません。各壁を、スラブの躯体の下端で停止させずに上の壁に合わせる必要があります。

4.[検索と選択]を使用して、外周壁のみを選択します。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/030_interaction/adjust_3D_07.png 

5.ここでも[要素をスラブに調整]を使用しますが、今回、選択されている全ての壁がスラブの躯体端までずっと延び、隙間を塞ぎます。

6.これで外周壁も正しく接合されました。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/030_interaction/adjust_3D_10.png