カーテンウォール構成要素

基準線

基準線は、ウィンドウ内で描画した元の入力線/ポリライン/円弧です。境界法を使ってカーテンウォールを作成する場合、境界の最初に描画された文節が基準線となります。

情報ボックスの[反転]コマンドを使用して、基準線に対してカーテンウォールの向きを反転させることができます。

基準線は(スキームグリッドパターン、境界、およびベース表面と一緒に)、カーテンウォールスキームを構成しています。

配置したカーテンウォールの基準線は、後から編集できます。

カーテンウォール基準線の編集」を参照してください。

基準面

基準面は、描画した入力線(ポリライン、円弧)を押し出してARCHICADが自動的に作成する仮想の平面または円弧面です。多くの場合、入力線は既存のARCHICAD要素(スラブなど)に沿って配置することになります。基準面は、この入力線から押し出されます。

ベース表面

ベース表面は、カーテンウォールの形状と方向を定義します。この面には、カーテンウォールの物理的部材(フレーム、パネル)が配置されます。ベース表面は基準面と同じ場合もありますが、通常はオフセットされます。カーテンウォール全体を移動または回転する場合、実際に移動させるのはベース表面です。基準線と基準面は、ベース表面と共に移動します。

カーテンウォールのベース表面は、無限の平面です- ただし、曲線の形状に基づいている場合はこのかぎりではありません (曲線カーテンウォールのベース表面は円柱状で、円柱の軸方向にのみ無限です)。

カーテンウォールのベース表面は無限なので、カーテンウォールを他の要素に接続したり、複数の接合されたカーテンウォールの一部を他のカーテンウォールに追加するなどの操作が、自由に行えます。

カーテンウォール境界を追加」を参照してください。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-22-reference-guide//CWDiagram.png 

境界

境界は、カーテンウォールの物理的な限界を表す、ベース表面上のポリゴンです。

境界は(スキームグリッド、ベース表面、および基準線と一緒に)、カーテンウォールスキームを構成しています。

カーテンウォールの作成に使用した図形作成法に応じて、境界は手動で描画するか、入力パラメータに従って自動で作成されます。

既存のカーテンウォールに追加の境界を描画できるので、カーテンウォールを1つの要素として保持したまま、細かい部分に自由に分割できます。カーテンウォールの全ての部分は、同じスキームを使用します。

カーテンウォール境界を追加」を参照してください。

カーテンウォールの境界フレームは、常にこの境界ポリゴンに一致します。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-22-reference-guide//BoundaryPic.png 

カーテンウォールの境界を、他のポリゴンと同じように編集できます。

スキーム

スキームには、カーテンウォールの基本的な形状定義(ベース表面、スキームグリッド、基準線)が含まれます。

スキーム設定を使用して、グリッドラインのパターンを2つの方向(「行」および「列」)に配置します。スキームは、この基本パターン内のフレームとパネルが属するクラスも定義します。

カーテンウォールスキームの設定」を参照してください。

カーテンウォールの他の全ての部材(フレーム、パネル、付属品、結合部)がスキームに結合されます。

スキームグリッド

ベース表面には、スキームグリッド(カーテンウォールスキームの一部として定義された、行と列のグリッドライン)が十字に交差しています。

スキームグリッドは、カーテンウォール内のフレームとパネルのデフォルトの位置および配置を定義します。スキームグリッドは編集できます(グリッドラインの削除、追加、移動、回転)。スキームグリッドの形状を変更すると、それに応じてフレームとパネルの形状も変更されます。

編集モードでのグリッドおよびグリッドラインの編集」を参照してください。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-22-reference-guide//SchemePic.png 

フレーム

フレームクラス(境界、マリオン、トランザム、その他のユーザー定義クラスなど)ごとに、固有の設定があります。カーテンウォールの作成時にフレームはスキームグリッドにアタッチされるため、グリッドラインを移動または削除すると、フレームも移動または削除されます(カーテンウォール編集モードでは、スキームグリッドとは関係なく追加フレームを配置できます)。

カーテンウォールフレーム」を参照してください。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-22-reference-guide//FramePic.png 

パネル

パネルは、通常ガラス材質のカーテンウォールの平らな面です。カーテンウォールには、メインとサブという事前定義済みの2つのクラスおよびユーザー定義のパネルクラスがあります。パネルは常にフレーム間に配置されます。

カーテンウォールパネル」を参照してください。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-22-reference-guide//PanelPic.png 

接合部

カーテンウォール接合部は、パネルをフレームに接続するためのオプション構造です。接合部はGDLオブジェクトで、個別に配置、あるいは全ての交差部に自動的に配置できます。

カーテンウォール接合部」を参照してください。

付属品

付属品は、カーテンウォールにオプションとして取り付ける非耐力の部材(ひさしなど)です。付属品は、既存のカーテンウォールのフレームに配置されるGDLオブジェクトです。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-22-reference-guide//AccessoryPic.png 

カーテンウォール付属品」を参照してください。