作業環境プロファイル

カスタマイズして保存した設定が複数ある場合、一度に保存、適用したいこともあるでしょう。この場合、設定を1つのプロファイルに保存して、そのプロファイルを独自の名前で保存します。ARCHICADインターフェイスを使用して、プロファイルをエクスポートおよびインポートし、別のコンピュータで使用することができます。この操作では、プロファイルはその中に含まれる設定(これも.xmlファイル)を参照する.xmlファイルです。

プロファイルに関する注記

プロファイル自体には設定は含まれません。プロファイルは設定の集合体です。

プロファイルには考えられる6つの設定が全て揃っている必要はありません。

作業を開始したら、プロファイル全体を一度に適用する必要はありません。1つ1つ適用することもできます。

カスタム設定をプロファイルの一部として保存することはできますが、プロファイルが作成されると、カスタム設定に名前が指定されます。

「カスタム」という名前の設定をエクスポートすることはできません。

プロファイルを適用する

以下のいずれかを実行します。

[ウィンドウ]→[作業環境プロファイル]を使用して、リストからプロファイルを選択してそれを即座に適用します。

[オプション]→[作業環境]を使用します。

[作業環境プロファイル](左のリストの一番上の項目)をクリックして[プロファイルオプション]ダイアログページを開きます。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//ApplyProfile.png 

[保存されたプロファイル]のリストから必要なプロファイルを選択します。ダブルクリックしてプロファイルを適用するか、[プロファイルの設定を適用]ボタンをクリックします。

プロファイルオプション

設定の組み合わせを1つのプロファイルにまとめるには、[オプション]→[作業環境]に移動して、[作業環境プロファイル]をクリックします(左のリストの一番上の項目)。[プロファイルオプション]ダイアログページが開きます。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//ProfileOptions.png 

[保存されたプロファイル]に使用可能なプロファイルのリストが表示されます。

注記:プロファイル名の隣にロックアイコンが表示された場合は、そのファイルが読み取り専用になっており、プロファイルがロックされていることを示します。ロックされたプロファイルは編集または削除できません。

いずれかをクリックすると、下のウィンドウに選択したプロファイルに保存された設定が表示されます。

ARCHICADのデフォルトのプロファイル

ARCHICADには、デフォルトのプロファイルとして、[デフォルト]、[3D]、[レイアウト]が存在します。初めてARCHICAD を起動すると、標準作業環境プロファイルがデフォルトに設定されます。

これはあらかじめ定義されたプロファイルで、ARCHICAD をさらに使いやすくする目的でデザインされています。当然のことですが、設計担当者や職場のCADマネージャーは、必要に応じてこのプロファイルを再設定することができます。

[デフォルト]プロファイルは、一般的な設計作業におけるワークフローを反映したデザインになっています。メニュー、コマンド、パレットレイアウト、ツールバーの表示は、ユーザーがバーチャルビルディングを構築するために必要なツールや機能にアクセスしやすいように最適化されています。標準ツールバーとミニナビゲータツールバーは(ウィンドウ間の切り替えを容易にするため)画面に表示され、ツールボックスには個々のツールが表示されています。

[レイアウト]プロファイルでは、通常よく使用されるレイアウト関連コマンドや発行用コマンドが使いやすい位置に配置されます。ここではレイアウトブックメニューが表示され、ツールボックスは最小化されて製図ツール以外は表示されず、ナビゲータ/オーガナイザは画面の左端に配置されます。2つの専用ツールバー([レイアウトおよび図面]と[標準レイアウト])が画面に表示されます。

[3D]プロファイルは、フライスルーやレンダリングなど、3D画像から出力を設定し作成する段階で役に立ちます。ここでは3Dビジュアリゼーションメニューが表示され、3Dウィンドウ、3Dナビゲーション、および3D出力に関連する全てのコマンドが1つのメニューの中に集められています。3Dビジュアリゼーションツールバーを使うと、この同じコマンドにすばやくアクセスすることができます。このプロファイルではナビゲータは表示されず、ツールボックスには選択項目とデザインツールだけが表示されます。

デフォルトとして設定

このボタンをクリックして選択したプロファイルをデフォルトプロファイルとして定義します。以降、このプロファイルは、ARCHICADの起動時に表示される[作業環境の設定]ポップアップメニューで[デフォルトのプロファイル]を選択した場合、または[新規作成および全てのコマンドをリセット]を選択した場合に適用されます。

新規断面形状

[新規プロファイル]ダイアログボックスを使用して新しいプロファイルを定義します。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//NewProfile.png 

新規プロファイルの名前をフィールドに入力します。各プロファイルの名前に同じ名称は使えません。

[プロファイル設定の選択]:新規プロファイルに含める設定を選択します。それぞれの設定タイプを強調表示し、右側のドロップダウンリストから希望の設定を選択します。設定をこのプロファイルの一部として定義する必要がない場合は、その設定の[未定義]を選択します。新規プロファイルを適用すると、未定義設定の設定はそのまま、またはデフォルト設定になります。[カスタム]に設定された新規プロファイルの設定は全て、設定として保存され(プロファイルと同じ名前がつきます)、新規プロファイルの一部として保存されます。この設定を含めたくない場合は、[未定義]に設定します。

プロファイルの設定を適用

このボタンをクリックすると、このプロファイルに保存されている設定が適用されます。

作業環境プロファイルのエクスポート

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//ImportExportWEProfiles.png 

プロファイルを選択して[エクスポート]をクリックします。プロファイルデータを保存するフォルダ名を入力してください (デフォルトでは、フォルダ名はプロファイル名と同じですが、フォルダ名を変更したり、フォルダに複数のプロファイルを含められます)。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//ExportProfile.png 

[参照]ボタンをクリックしてプロファイルフォルダの保存場所を選択し、[エクスポート]をクリックします。

 作業環境プロファイルのインポート

[インポート]をクリックします。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//ImportWEProfiles.png 

表示されるダイアログボックスから、[参照]をクリックして必要なプロファイルフォルダを見つけます。フォルダに複数のプロファイルが含まれている場合、リストから目的の設定を選択して[インポート]をクリックします。

同一名のプロファイルについて:プロファイルを既に存在するプロファイルと同じ名前でインポートはできますが、この場合、ARCHICADではそのプロファイルの作成日と時刻が付けられて区別されます。

注記:OSが異なるコンピュータ間でも作業環境設定をインポート/エクスポートできますが、推奨しません。WindowsとMacの違いにより、インポートしたショートカット、メニュー、ワークスペース設定がシステム標準に対応しない場合があるためです。