各スラブには基準面があります。基準面は、その他の要素との交差部に利用できます。スラブの基準面は柔軟に割り当てることができるため、交差部を簡単に調整し、スラブ構造の修正に伴う変更を制御できます。
既存のスラブの基準面を再定義すると、それに応じてスラブ全体の位置が変更されます。したがって、以前のスラブへの接続は変更されません。
注記:スラブの位置を変更せずにスラブの基準面を変更するには、[スラブの基準面を変更]コマンドを使用します。
下の「スラブの基準面を変更」を参照してください。
基準面を選択するには、スラブ設定の[情報ボックス]または[形状と位置]パネルを使用します。ショートカットの「C」をクリックすると、スラブの情報ボックスで基準面オプションを順番に選択することができます。
基本スラブでは、上端または下端の2つの基準面を使用できます。
複合構造スラブでは、スラブ躯体の上端/下端またはスラブの上端/下端の4つの基準面を使用できます。
注記:選択した複合構造に躯体がない場合は、躯体に関連する基準面の選択肢はグレーで表示されます。
複合構造スラブでは、「上端」材質は複合構造の設定で最初に表示される複合構造の層です。
情報ボックスの高度アイコンとフィールドは、スラブの基準面の位置に応じて異なります。
したがって、壁をスラブに接続するには、スラブ仕上げの上端ではなく、スラブ躯体の上端に接続します。
•スラブを使用して天井のモデルを作成する場合:基準面を上端ではなくスラブ下端に配置できます。
•既存のスラブの基準面を躯体上端から躯体下端に再定義すると、それに応じてスラブ全体の位置が変更されます。したがって、以前のスラブへの接続は変更されません。
壁はスラブの躯体上端と躯体下端に接続されます。
連動一覧表/検索と選択の基準面
連動一覧表では、要素の上部高度と下部高度の各フィールドを使用してスラブ要素を一覧表示できますが、「GLまでの高度」と「フロアまでの高度」は、(スラブの高度ではなく)スラブの基準面の高度を示します。
基準面の位置に基づいて、プロジェクトのスラブの検索/選択や、連動一覧表でスラブの一覧表示を行うこともできます。
基準面でスラブを編集する
3Dビューでは、スラブの基準面は青色の太線で表示されます。これはスラブの上部を投影した形状になります。スラブを編集するには、基準面の線またはスラブの上部アウトライン、あるいは任意の頂点をクリックします。
この機能([編集]→[変形]→[要素をスラブに調整])を使用すると、要素(壁、柱、水平梁)の上下に配置された1つまたは複数のスラブの特定のレベルに合わせて、要素を簡単に調整できます。
「要素をスラブに調整」を参照してください。
このコマンド([編集]→[基準線/基準面]→[スラブの基準面を変更])を使用すると、スラブの位置を変更せずに、選択した1つまたは複数のスラブの基準面を変更できます。
注記:1つ以上の複数の基本スラブを選択し、ここで「躯体上端」オプションを選択すると、これらの基本スラブ基準面は「上端」に設定されます。
この機能は、基本構造を使用して簡易モデルを作成し、後から基本スラブを複合構造に変換する場合に役立ちます。このような場合、必要に応じて基準面を上端ではなく、躯体上端に合わせて調整できます。
以前のバージョンのファイルを移行するときに、この機能を使用すると、スラブの基準面を上端からその他の位置に簡単に変更できます。