リノベーション機能を使用すると、リノベーションプロジェクトの特定の段階で、各要素のステータスに関する視覚的なフィードバックを表示するビューを作成できます。
これを行うには、以下の3つのリノベーションステータスのいずれかを各要素に割り当てます。
•既存
•解体
•新設
注記:デフォルトでは、全ての要素のリノベーションステータスは「既存」です。プロジェクトに追加する新規要素も「既存」に設定されます。
次に、リノベーションフィルタというビュー設定を割り当てて、プロジェクトをさまざまな段階で表示します(「解体プラン」や「新設」など)。リノベーションフィルタは、要素のステータスに応じて要素の表示/非表示、およびグラフィカルな強調表示(表現の上書き)を行い、リノベーションステータスに関する情報を提供します。
ARCHICADには、3つのリノベーションステータスそれぞれに対してあらかじめ定義された上書きルールが用意されています。スタイルの設定を変更する場合は、[表現の上書きルール]ダイアログボックスを使用して設定を再定義します。
リノベーションフィルタはビューと一緒に保存されるため、ドキュメントの図面の表示にも影響を与えます。
ARCHICAD要素は、表現の上書きをリノベーションステータスではなく、他のユーザー定義の表現の上書きルール(例:「構造耐力要素をハイライト」)に結び付けることもできます。以下の点に注意してください。
•他の要素基準の上書きルールは、表現の上書きセットにより割り当てられます。
•リノベーションステータスの上書きルールは、リノベーションフィルタによって割り当てられます。
リノベーションフィルタによって割り当てられるルールは、最低優先度です。
要素によっては複数のルールが適用される場合があります(例:構造耐力要素をハイライト、およびリノベーションステータスが[新設]の全要素は赤)。
この場合、これらのルールの両方に適合する要素は、ハイライトされます。つまり、どのビューでも、表現の上書きセットのルールが最初に適用されます。
詳細は、「表現の上書き」を参照してください。