交差のベストプラクティス:企画デザイン段階

この段階では、多くの場合、最終的な構造の評価しか行うことができません。柔軟性を最大限に高め、デザインに変更(構造の置換や複合構造レイヤーの編集など)が発生したときのモデリングエラーを回避するには、以下を行います。

少なくとも2つの層で構成される複合構造スラブを使用する

細部を分解せずに、層を構造の両側に追加できます。

注記:初期のデザインフェーズでは、一体構造の上部が躯体上端と見なされる場合、単一の層で構成される複合構造でも正常に機能します。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/040_elementsvb/ModelAdjust1.png 

壁の基準線を均一に使用する

[基準線に沿って壁を反転]:選択した壁を基準線に沿って反転(またはミラー)します。基準線は定位置に配置されますが、壁のボディは反対側に反転します。開口部の開口方向は変更されません。

例えば、単一仕上げの壁を使用して躯体構造を表すために、最初にプロジェクトのモデルを作成し、後半のデザインフェーズで仕上げを追加する場合、このコマンドを使用できます。

基準線に沿って壁を反転」を参照してください。

[基準線を変更]:平面図で壁の位置を変更せずに基準線を移動します。

例えば、壁の基準線が外側に設定されている以前のプロジェクトを移行し、壁自体の形状を移動せずに、基準線を躯体外側に変更する場合に、このコマンドを使用できます。

壁の修正-基準線」を参照してください。

ドア/窓の抱きを壁躯体に固定する

ドア/窓の抱きは、壁面または壁の躯体に固定します。

例えば、窓を複合構造の躯体に固定するなどです。後から複合構造を変更した場合(断熱材の厚みの変更など)、抱きの厚みが自動的に調整され、壁の躯体を基準として窓の距離が保持されます。

抱きの固定」を参照してください。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/040_elementsvb/AnchorWindowOnOff.png 

右側では、壁の躯体に固定されているため、壁の厚さの変更に合わせて窓の位置が自動的に調整されています