解析アプリケーションでの構造解析モデルの交換

ARCHICADでは、Structural Analysis Format(SAF)を使用して、構造解析モデルを構造解析アプリケーションと共有できます。SAFはNemetschekグループが開発し、この用途向けに最適化されたグローバルなオープンソースのファイル形式です。

注記:ARCHICAD 24では試験機能として、IFC形式(IFC構造解析ビュー、BuildingSMARTが開発)での構造解析モデルのインポートとエクスポートが可能です。「IFC構造解析モデルのインポート/エクスポート」を参照してください。

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SAF形式により、ARCHICADの構造解析モデルを、有限要素法(FEM)を使用する外部アプリケーションで解析と設計に使用することができます。

SAFは、Excelプラットフォームで開発された新しいスキーマです。表シートを利用するため、内容を把握しやすく、解析モデルの構成要素別にわかりやすく構造化されます。

構造解析の実行後に、修正されたSAF形式の構造解析モデルをARCHICADにインポートして戻し、それに合わせて元のフィジカルモデルを調整できます。この双方向ワークフローは、ARCHICADのインポート/エクスポート機能と新しいモデル比較ツールによって実現されます。

ARCHICADの新しいモデル比較ツールにより、以下を行うことができます。

受け取った新しい構造解析モデルと、前にエクスポートした構造解析モデル間の変更を可視化します。

ARCHICADの新しい案件マネージャを使用して、修正になる可能性のある相違を特定し、提案として案件を作成します。

これらの提案に基づいて、現在のプロジェクトの物理モデルを更新するかどうかを決定します。

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2つの構造解析モデルの比較:1:断面形状の変更、2:長さの変更、3:位置の変更

構造解析モデル交換のデータマッピング

構造解析アプリケーションごとに使用される命名規則も異なるため、ARCHICADの変換設定により、SAFファイルのインポートおよびエクスポート時に正しくデータ交換が行われるようにします。

この変換設定(カスタマイズ可能なマッピングなど)により、ARCHICADの定義(断面形状やマテリアル属性など)が外部ソフトウェアで、またその逆の場合も正しく認識、解釈されるようになります。また、受信側ソフトウェアの機能に合わせて、エクスポート時に曲線壁(および関連付けられたサポート/リンク)をセグメント化することも可能です。