ARCHICADでは、開口の形状は開口の切断ボディとその接続要素によって定義されます
(数学的には、開口はオペレータボディと、関連リンクによってオペレータに接続されている1つまたは複数のターゲット要素によって定義されます)。
各開口は1つの要素に関連付けられますが、複数の要素に接続して開口を作成することも可能です。
開口ボディ
開口ボディはベースポリゴンの線形の押出であり、矩形または円形/楕円形に設定できます。形状入力フィールドでポリゴンの幅/高さの寸法を編集します。
開口ポリゴン形状 - 開口押出の制限
ニッチを定義するには、以下の操作を実行します。
•開口の制限を片側を制限または両側を制限に設定する
•連動要素の基準面を基準にしてニッチの奥行きを定義する(必要に応じてオフセットします)
•反転を使用して側面を変更する
•両側を制限オプションを使用して正確な押出長さを指定し、切断要素内のほぼ全てまたは全てを占める開口を作成する
連動要素
ARCHICAD 23では、開口を壁、スラブ、梁、またはメッシュ内に配置できます。
注記:ベータ版では、梁の開口部の機能が非常に制限されています。
複数の要素に接続して開口を作成できますが、この場合、1つの要素が連動要素として定義されます。
|
|
切断要素が1つである開口 |
複数の切断要素がある開口 |
開口のグリップを使用して、以下に示す接続管理を行います。
•新規切断要素を追加する
•切断/接続要素を削除する
•連動要素の指定を変更する
開口の位置は連動要素を基準にして定義され、その連動要素と一緒に移動します。その他の接続した切断要素を移動しても、開口部の元の位置は変化しません。
開口部の向きは、水平または垂直に設定するか、あるいは連動要素の面に整列させることができます。
開口ボディの向きオプション
また、カスタム角度を定義することもできます。これを行うには、既存の開口を選択し、「カスタム」向きオプションをクリックして開口を回転させます。
開口の配置基準点として、9個の点のいずれかを選択します。
配置基準点は、開口の高度を計測するための基準点として使用されます。開口ボディが整列または水平の場合、連動要素(壁など)の配置フロアまでの配置基準点の高度を入力します。
直感的な編集操作により、開口を簡単に処理できます。開口のステータスは、全ての2D表示と3D表示で確認でき、ペットパレットおよび編集メニューから使い慣れた編集操作を全て使用できます。
[表示]→[表示オプション]→[開口の切断ボディ]を使用して、平面図および3Dで開口のボディを表示できます。
開口は、サポートされる全ての要素タイプで同じように配置して編集することができます。
•開口のコピー/貼り付けを行うには、その連動要素のコピー/貼り付けも必要になります。
•(連動要素の移動やコピーなしに)開口をコピーするには、[移動コピー]を使用します。
•ストレッチ、オフセット、および回転は全ての表示で使用できます。
•自由回転機能を使用できます(機能はモルフの場合と同じです)。
•開口間でパラメータを転送できます。
ARCHICAD 23のワークフローでは、交差するモデル要素を介して開口を作成します。
|
|
[開口を作成]ダイアログ |
開口は自動的に作成されます |
1回のクリック操作で、選択したモデル要素が交差する各要素に開口が作成されます([開口を作成]ダイアログの設定に基づきます)。
[開口を作成]ダイアログを使用して、以下の操作を行います。
•開口のベースポリゴンの形状および元の要素からの開口端部のオフセットを指定する
•開口の作成後に元の要素を保持するか、または削除するかを指定する
•新しい開口要素のIDを定義する([オリジナルから継承]または[ツールのデフォルトを使用])
•近接する開口の許容距離を設定する(任意):この距離よりも近接する場合、それらを単一の開口として結合する(例:近接する平行な壁、重なり合うスラブ)