ARCHICADでも、一般的な座標系と同じく測定の基準は全て原点に置かれます。原点の位置は常に(0, 0)と解釈されます。
ARCHICADでは、次の3つの座標系原点が定義されます。
プロジェクト原点は、プロジェクトを通して常に一定の位置に存在します。デフォルトテンプレートのデフォルトビューを使用する場合、座標システムのプロジェクト原点にはXのマークが付けられ、平面図ウィンドウの左下隅近くに置かれます (座標パレットには、座標は(0、0)と表示されます)。
平面図およびその他の2Dビューでは、原点は常に太字のXでマークされます。
3Dビューでは、原点とX、Y、およびZ軸は、黒い太線で表示されます。
編集原点は、クリックして入力を開始すると自動的に表示されます。これは一時的な原点であり、作図および編集操作時にのみ「x」として表示されます。
デフォルトでは、座標情報の座標は編集原点から計測されます。これは相対座標です。
注記:標準ツールバーの座標情報メニューを使用して、[座標情報で相対座標]設定をオンまたはオフに切り替えます。
ユーザー原点
デフォルトでは、ユーザー原点はプロジェクト原点の位置に置かれます。ただし、ユーザー原点はどこにでも移動でき、任意の位置に原点を再設定できます。
ユーザー原点の位置を変更するには、以下の3つの方法があります。
•任意の要素の節点:Alt + Shiftキー(Windows) / option + shiftキー(Mac)
•モデルウィンドウ内の任意の位置:標準ツールバー(または座標ボックスパレット)の[ユーザー原点を移動]ボタンをクリックし、ウィンドウ内の任意の点をクリックします。原点は即座にその位置に配置し直されます。
「3Dウィンドウの編集中の平面」も参照してください。
•スナップ参照点をユーザー原点として使用します。
入力時にスナップガイドに合わせてスナップすると、ユーザー原点は自動的に最も近くのスナップ参照点に再配置されます。一時的に青色の「X」が表示され、現在の入力のユーザー原点を示します。
注記:ユーザー原点を手動で再配置した場合、スナップ参照はユーザー原点として使用されません。
ユーザー原点をデフォルト位置に戻す
ユーザー原点をプロジェクト原点に戻すには、標準ツールバーで[ユーザー原点]ボタンをダブルクリックします。