CodeMeterサーバーの使用

注記: ARCHICAD 23 レギュラー版のみ

ネットワークライセンスをご利用になる場合は、CodeMeterハードウェアキーまたはソフトウェアキーが必要です。ネットワークキーのご購入、または既存のシングルライセンスキーと交換する場合は、お近くのGRAPHISOFT代理店にお問い合わせください。

シングルまたはネットワークキー

シングルキーは各製品(ARCHICAD、MEP、EcoDesigner Star、BIMx)のライセンスを複数保持でき、ローカルで使用することができます。ハードウェアキーをUSBポートに接続するか、またはLicense Manager Tool(LMT)を使用して、ソフトウェアキーをダウンロードします。CodeMeterドライバがインストールされている場合(ARCHICADとともにインストールされます)、ご使用のGRAPHISOFT製品のライセンスが検出され商用版として実行されます。社内の各ワークステーションでキーを個別に所有している必要があります。

ネットワークキーは各製品(ARCHICAD、MEP、EcoDesigner Star、BIMx)のライセンスを複数保持できます。複数のコンピュータでライセンスを共有する場合は、 CodeMeterサーバーが必要です。クライアントの1つとして使用する場合であれば、ライセンスを割り当てられたマシン1つ1つにキーを使用するよりも、より効率的に利用できます。

CodeMeterサーバーのシステム条件

CodeMeterサーバーはCodeMeterドライバの一部であり、ご使用のネットワークでCodeMeterサーバーとして稼働する1台のコンピュータを選択するだけです。CodeMeterサーバーをネットワークライセンスサーバーとしてセットアップするには、次の条件を満たす必要があります。

コンピュータがネットワークに接続されている(作業時間中実行されている)。

ハードウェアキーの場合は、コンピュータに少なくとも1つの空きUSBポートがある。

CodeMeterドライバがインストールされている。インストールは、スタートアップ画面で[ツール/ユーティリティ] をクリック、または、DVDのディレクトリからCodeMeterフォルダを参照します。

注記:CodeMeterサーバーにはサーバーレベルのオペレーティングシステムは必要ありません。1台のワークステーションをCodeMeterサーバーとして使用するには、作業時間中実行し続けていることが必須条件です。最近のWindowsまたはOS Xバージョン(Windows 7、8、8.1、10およびOS X 10.8、10.9、10.10)を搭載したコンピュータを使用できます。

サーバーのセットアップ

サーバーが稼働し、CodeMeterドライバがインストールされた後、以下のようにサーバーを起動してください。CodeMeter設定は全てCodeMeter Webアドミンで管理することができます。開始するには、次の手順を実行します。

([アプリケーション]メニューまたは[スタート]メニューから) CodeMeterコントロールセンターを開いて、Webアドミンをクリックするか、または、

ブラウザでlocalhost:22350を開きます。

CodeMeterサーバーを有効にするには、次の手順を実行します。

1.[構成/サーバー]タブを開きます。

2.[ネットワークサーバーの実行]チェックボックスを選択します

3.[設定]をクリックします。

4.CodeMeterサービス(Macの場合は[システム環境設定]→[CodeMeter]、Windowsの場合はCodeMeterコントロールセンター)を再起動します。

この時点からサーバーとして稼働し、ローカルネットワーク上でライセンスが共有されます。

ワイドエリアネットワーク(WAN)からもライセンスの接続を受け付けるには、[CmWAN サーバーの実行]チェックボックスを選択します。

変更の適用を忘れずに行い、CodeMeterサービスを開始します。

クライアント側の設定

ローカルネットワーク上の全てのクライアントは、自動的にサーバーを検出します。この機能が作動しない場合は(サーバーのサブネットが異なる、またはインターネットからリモート接続している場合など)、サーバーのホスト名IPアドレスを指定する必要があります。クライアント側で次の手順を実行します。

1.Webアドミンを開きます。

2.[構成/ネットワーク設定]タブを開きます。

3.[サーバー検索リスト]にサーバーを追加します。

このフィールドには複数のエントリを入力することができます。クライアントは指定した順番で、または指定したサーバーに対してのみ、利用可能なライセンスを検索します。リストが空の場合のみ、クライアントは他の利用可能なサーバーを検索します。

アクセスコントロール

デフォルト設定では、同じローカルネットワーク(同じサブネット)の全てのコンピュータがサーバーからライセンスを使用することができます。

アクセスを制限するには、次の手順を実行します。

1.Webアドミンを開きます。

2.[構成/アクセスコントロール]に移動します。

クライアントのリストが空の場合は、ローカルネットワーク上のどのコンピュータでもライセンスを使用できます。エントリが1つ以上リストされていると、リストされたエントリのみがライセンスを要求することができます。

注記:サーバーがインターネットの公開ネットワーク上にある場合、またはライセンスの使用を許可されたコンピュータが1台もない場合は、リストが正しく設定され、ライセンスが不必要に利用されていないかどうか確認してください。

ライセンス使用者を確認する場合は、次の手順を実行します。

1.サーバーコンピュータのWebアドミンを開きます。

2.[サーバー/ユーザー]タブに移動します。

アクティブなクライアントとライセンス借用を行っているクライアントのリストを確認できます。

ライセンス借用のセットアップ(グラフィソフトジャパン株式会社では取扱はありません。)

ネットワークキーにライセンス借用が可能な製品のライセンスも含まれる場合、クライアントはライセンスを借用することができます。

ライセンス借用の詳細については、http://helpcenter.graphisoft.com/?p=25723で「ライセンス借用」をご覧ください。

重要:次のいずれかを実行する前に、全てのライセンスが返却および有効期限が切れていることを確認してください。

アップグレードサイトでのライセンスの更新

新しいARCHICADバージョンのインストール

コンピュータからサーバーCodeMeterキーを取り外す、または他のコンピュータにキーを移動する(同じネットワーク上の場合を含める)

CodeMeterドライバのアンインストールまたは再インストール(更新は問題なし)

オペレーティングシステムの再インストール

サーバーマシンのIPアドレスの変更

ライセンス借用を有効にするための追加の手順は必要ありませんが、次の設定をカスタマイズできます。

借用期間

デフォルトでは、ライセンス借用は30日間有効です。この期間中にライセンスが返却されない場合は、ライセンスの期限切れになりサーバーに自動的に返却されます。この借用期間(最長30日間)をカスタマイズするには、次の手順を実行します。

1.Webアドミンを開きます。

2.[構成/借用]を開きます。

3.希望する最大借用期間を分単位で設定します。

借用可能なライセンスの最大数

最大限のライセンスを借用可能にすることもできます。[最大借用数]フィールドに希望するライセンス数を入力します。この値は、ライセンス借用が可能な製品に許可されたライセンス数を超過することはできません。

注記:ライセンスマネージャを起動して、LBRK(ハードウェアベースの借用の場合)製品またはLBRA(ソフトウェアライセンス借用の場合)製品の数を含め、使用可能なライセンス数を確認してください。

サーバーの認証

各クライアントはホスト名またはIPアドレスのいずれかでサーバーを認証します。これはサーバーレベルでカスタマイズできます。そのため、サーバーがライセンスを発行するとクライアントは選択したアドレスを取得し、与えられたアドレスに対しライセンスを返却しようとします。信頼性が高いDNS設定のネットワークでは、サーバー名による認証が最適です。ただし、DNS設定がないネットワーク、またはプラットフォームが混在している(MacとWindows)環境では、IPアドレスに基づく認証を選択します。この場合は、サーバーに静的IPアドレスを使用することが重要です。

注記:これらの設定全て(借用設定およびサーバー認証)をカスタマイズするには、Webアドミンのライセンス借用インターフェイスの[エントリ設定の上書き]チェックボックスを選択します。

借用環境をテストすることを強くお勧めします。借用期間を短く設定すると、長期間、ライセンスが消失する危険を避けてセットアップのテストを行うことができます。