構造解析モデルでの荷重処理

設計担当者や構造エンジニアがデータを損失することなく共同作業を行えるように、ARCHICADの構造解析モデルでは荷重および荷重関連のデータをサポートするようになりました。これはSAF形式を介しても使用できます。

ラウンドトリップ中、荷重関連の情報はBIMモデルに保持され、ARCHICAD環境だけでなく、エンジニアによく使用されるSAF互換の解析ソフトウェアからでもいつでもアクセスできます。ARCHICADで認識されない荷重データでもSAFベースのラウンドトリップで保持されます。SAFファイルを構造解析プログラムに再インポートするときにデータが失われることはありません。

構造解析モデルで荷重要素を表示して修正します。

モデル比較および案件処理を介して、荷重関連の修正を表示および管理します。

ARCHICADで新しい荷重要素(点、線、面)を配置することもできます。ARCHICADで荷重ケース、グループおよび組み合わせのデータを定義できます。

ChartDescription automatically generated 

柔軟な荷重ケース表示による効率的な荷重管理

AC25アップデート以降、新しいパレットとビュー設定の新しい荷重ケースオプションにより、荷重ケースに関係なく、プロジェクト内の任意のまたは全ての荷重を一度に表示および管理できるようになりました。

これにより、プロジェクトの荷重をまとめて管理しやすくなりました。プロジェクト全体の荷重を、荷重ケースごとではなく一度の操作で表示、変更、削除することができます。

構造エンジニアとのラウンドトリップワークフローも簡単になります。構造エンジニアの荷重データをインポートするときに、モデル比較プロセスにより、一度に全ての荷重ケースを含めて、任意のビューのペアで荷重を比較できるようになりました。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-25/005_newfeatures/LoadCasePalette.png 

新規荷重ケースパレット

表示する荷重ケースを簡単に設定(追加のダイアログを開く必要がない)

任意のまたは全ての荷重ケースを一度に表示または非表示

荷重ケースパレットをデフォルトで[構造]作業環境に表示

以前の[荷重]トグルボタンを置き換え

効率的なモデル比較のための表示オプション[全ての荷重を表示]

1つのビューで[全てを表示]荷重ケース設定を保存します。これにより、モデル比較中に全ての荷重ケースで相違をチェックすることができます(各荷重ケースに個別のビューを作成してそれぞれを比較する必要はありません)。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-25/005_newfeatures/ShowAllLoadView.png 

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-25/005_newfeatures/ModelCompare.png 

荷重入力の簡易化 – フィードバックの改善

荷重を配置するときに、新しい事前配置のハイライトにより、新しい荷重のホスト要素を明確に識別できるようになりました。

複数のホスト要素が隣接または重なる場所にカーソルを合わせたときに、タブを使用して目的の要素に切り替えることができます。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-25/005_newfeatures/LoadcaseTab.png 

荷重に表示される情報タグにより、荷重要素を簡単に識別して選択できます。

任意の荷重に対して、荷重値、荷重ケース、座標系を一目で確認できます。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-25/005_newfeatures/CheckLoadValues.png 

荷重要素をパラメータで検索して選択できます。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-25/005_newfeatures/FindAndSelectLoadElements.png 

断面図/立面図とレイアウトで荷重要素を表示

荷重の表示がレイアウト、断面図/立面図を含む全てのモデルビューに実装されるようになりました。