レイヤー(DXF-DWG変換設定)

これは、[DXF/DWG変換設定]ダイアログボックスのオプションです。

DXF-DWG変換設定」を参照してください。

DXF/DWGファイルのレイヤーをARCHICADレイヤー、ペン番号、要素タイプによって、またはレイヤーをペン番号と組み合わせることで変換できます。ARCHICADレイヤーと要素タイプの場合、ペンに基づくレイヤー名の変換を定義できません。他の3つの場合は、定義できます。

さらに、全てのレイヤーまたは可視レイヤーのみを保存し、窓とドア用、3つの全ての塗りつぶしカテゴリと層分離線に特定のレイヤーも選択できます(ARCHICADでは、窓とドアはそれらが入力されている壁と同じレイヤーに自動的に配置されます)。

注記:[要素を保存]フィールドの[可視レイヤーのみ]オプションは、図面ファイルを個別に保存する場合にのみ機能します。レイアウトをDXF/DWGファイルとして保存する場合は、そのレイアウトの図面の全てのレイヤー(可視と非表示の両方)が保存されます。

手法

[手法]タブのオプションは、保存操作と関連があります。

レイヤーの作成条件

[ARCHICADレイヤー]:ARCHICADで使われているレイヤーを基準として、レイヤーをDXF/DWGファイル内に作成します。このレイヤーは、非表示およびロックのステータスを継承します。

注記:ペンに基づくレイヤー名の変換はこのオプションでは使用できません。カスタムレイヤー名が優先されます。このオプションを選択すると、レイヤー名の一部の置換にレイヤー名変換辞書が使用されます。

[空のレイヤーをエクスポートしない]:このオプションは、[レイヤーの作成条件]がARCHICADレイヤーに設定されている場合のみ使用できます (このボックスをチェックすると、要素を含むレイヤーのみがエクスポートされます)。

[ペン番号]:このオプションは、同じカラーの要素を共通レイヤーに配置します。[ペン番号にカスタムタグ]領域には、[接頭文字]と[接尾文字]のフィールドがあります。このフィールドを使用して、作成されるレイヤー名の形式を指定します。生成されるレイヤー名の形式は、<接頭文字>ペン番号<接尾文字>になります。例えば、接頭文字が「AA_」で接尾文字が「_PEN」の場合、ペン番号23を使用して描画される全ての要素は、レイヤー「AA_23_PEN」に変換されてARCHICAD図面に保存されます。

注記1:このオプションを選択すると、レイヤー名の一部の置換にペンベースのレイヤー名辞書が使用されます。

注記2:カスタムレイヤー名はこのオプションでは使用できません。

[要素タイプ]:共通の要素タイプをWALLSレイヤーのような対応するレイヤーに配置します。

注記:このレイヤー作成手法に対応付けられている変換辞書はありません。

[レイヤーあるいは既定ペン番号]:AutoCADレイヤーに応じてAutoCADのレイヤーを作成しますが、ペンに基づくレイヤー名変換辞書の定義がARCHICADレイヤー変換に優先します。ARCHICADレイヤー変換では、カスタムレイヤーが標準のレイヤー変換に優先します。

[ペン番号で拡張されたレイヤー]:ARCHICADレイヤーに応じてAutoCADレイヤーを作成しますが、単一のARCHICADレイヤーがAutoCAD図面に複数のレイヤーを生成する場合があります。これは同じレイヤーに配置される要素を配置するときに、AutoCADの個別のレイヤーに異なるペンを使用するためです。レイヤーの名前は次のパターンで作成されます:<ARCHICADレイヤー>_<接頭文字>ペン番号<接尾文字>

注記1:このオプションを選択すると、レイヤー名の<接頭文字>ペン番号<接尾文字>の一部の置換にペンベースのレイヤー名辞書が使用されます。

要素を保存

[全てのレイヤー]:それらが非表示のレイヤーと可視のレイヤーのどちらにあるかに関係なく、要素を保存します。

[可視レイヤーのみ]:非表示のレイヤー上の要素は省略されます。

カスタムレイヤー

このフィールドを使用すると、窓、ドア、作図塗りつぶし、表面塗りつぶし、切断塗りつぶし、壁の層分離線を、それぞれが属する組み立て要素と同じレイヤーではなく、別々のレイヤーに割り当てできます。

塗りつぶしカテゴリ」および「線のカテゴリ」も参照してください。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//CustomLayers2.png 

[窓]:[窓]編集フィールドにレイヤー名を入力すると、この窓が含まれている壁のレイヤーの代わりに、全ての窓がそのレイヤーに配置されます。このボックスを空白にすると、窓はそれぞれのデフォルトレイヤー(窓を含む壁のレイヤー)に配置されます。ドアにも同じ規則が適用されます。

[作図塗りつぶし]は、[作図塗りつぶし]編集フィールドで指定したレイヤーに移動します。

[表面塗りつぶし]:スラブ、屋根、メッシュ、およびゾーンに属する[塗りつぶし](ある場合)と、[表面塗りつぶし]カテゴリを囲む[塗りつぶし]は、[表面塗りつぶし]編集フィールドで指定したレイヤーに移動します。

切断面および組み立て要素の断面を表す[切断塗りつぶし]と、[切断塗りつぶし]カテゴリを囲む[塗りつぶし]は、[断面塗りつぶし]編集フィールドで指定したレイヤーに移動します。

切り取られた複合構造の[層分離]線と、[層分離線]カテゴリを囲む線は、[層分離線]編集フィールドで指定したレイヤーに移動します。

切り取られた組み立て要素と複合構造の[輪郭線]([断面線]カテゴリに属する)と、[作図線]カテゴリを囲む[線]は、元のレイヤーに残ります。

[柱]の場合:仕上げがない場合は、柱の輪郭線は[断面線]カテゴリに属します。仕上げがある場合は、[柱]の輪郭線は[断面線]カテゴリに属し、躯体と仕上げの間の線は[層分離線]カテゴリに属し、カテゴリ別に保存されます。

[塗りつぶし]の場合:[切断塗りつぶし]カテゴリに属する[塗りつぶし](ある場合)の輪郭線は、[断面線]カテゴリに属します。その他の塗りつぶしカテゴリの開口線は、[作図線]カテゴリに属します。

窓マーカー

ドアマーカー

ゾーン背景(可視のゾーン表面塗りつぶし)

ゾーンアウトライン

ゾーンスタンプ(ゾーンスタンプの形状)

ゾーンテキスト(ゾーンスタンプのテキスト内容)

定義したカスタムレイヤー名は、ARCHICADプロジェクトにこのレイヤー名が存在しなくても機能します。

カスタムレイヤー名に、要素を含む壁のソースレイヤー名を含める場合は、[ソースレイヤーを挿入]をクリックします。

例 :

窓を含んだ壁があるレイヤー:EXTERIOR WALLS

[窓]の[DXF/DWGのレイヤー]フィールドに入力:WINDOW_ON_

次に[ソースレイヤーを挿入]をクリックすると、[窓]フィールドに表示される内容:WINDOW_ON_<ソースレイヤー>

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//WindowSourceLayer.png 

生成されるレイヤー名:WINDOW_ON_EXTERIOR_WALLS

ペンに基づくレイヤー名

[レイヤーの作成条件]オプションを[ペン番号]に設定してDXF/DWGファイルを保存すると、エクスポートファイルにはPEN_<n>という名前のレイヤーが含まれます。ここでは<n>ペンカラーのインデックスです。AutoCADユーザーは、実際のカラー名を示すレイヤー名(つまり、PEN_BLUE)を好むかもしれません。このようなオプションはここで設定できます。

ペンに基づくレイヤー名は、レイヤー名変換に非常に似ています。レイヤー名のリストボックスの代わりに、標準のARCHICADペン選択コントロールが表示される点だけが異なります。[ARCHICADのペン]ボックスには、有効なペン番号しか書き込めません。

レイヤー名変換

[カスタムタグを使用してリノベーションステータスを表示]:リノベーションステータスに対応するタグをレイヤー名に追加する場合は、このボックスをチェックします。このように、ARCHICADの特定のレイヤー上の全ての要素は、各要素のリノベーションステータスに応じて、3つの異なるDWGレイヤーのいずれかに割り当てられます。

レイヤー名変換辞書に辞書項目を作成するには、ダイアログボックスで[新規]ボタンをクリックして、レイヤーを割り当てます。

注記:[外壁]と[内壁]の両方をAutoCADの[壁]に変換すると、問題が発生することがあります。壁のレイヤーをARCHICADに変換して戻す時に、ARCHICADの2つのタイプの壁レイヤーが辞書によって区別されなくなります。

レイヤー変換ダイアログボックスの編集ボックスの下のリストボックスから有効なARCHICADレイヤーを選択します。この項目を辞書に追加するには、[OK]をクリックします。次に、DXF/DWG側で対応するレイヤーを割り当てます。

既存の項目を修正するには、項目をダブルクリックし、修正して辞書に書き戻します。

辞書から1つ以上の項目を削除するには、選択して[削除]をクリックします。

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Grasshopper Inputカテゴリー
このコンポーネントはGrasshopperで定義したSetting.Documentに対して接続出来ます。 11 個の入力ノード(2D ビューポイン ト、 ビルディングマテリアル、複合構造、お気に入り、塗りつぶしパターン、レイヤー、線種、ペン、断面形状、フロア面、材質)を使用できます。