スプレッドシートを使用したプロパティデータのインポート/エクスポート

このワークフローを使用して、自動的に設定されたExcelスプレッドシートに外部のコンサルタントがプロパティデータを入力できるようにします。これにより、ARCHICADモデルの対応する要素/ビルディングマテリアルに簡単にインポートできます。

ARCHICADのプロパティの概要については、「プロパティおよび分類システム」も参照してください。

1.ARCHICADで、データ交換に使用するインタラクティブな要素一覧表を保存します。一覧表設定のフィールドに、項目(要素IDなど)を識別するパラメータと、コンサルタントからのデータを必要とする選択したプロパティを含める必要があります。これらは「未定義」と設定して、コンサルタントが必要なデータを認識できるようにすることをお勧めします。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/110_interoperability/ScheduleFieldsProps.png 

要素一覧表で分類/プロパティを割り当てる」を参照してください。

2.[ファイル]→[相互運用性]→[分類とプロパティ]→[一覧表からプロパティ値をエクスポート]コマンドを使用します。

3.表示されるダイアログボックスで、上記ステップ1で準備した要素一覧表設定を選択します。この設定は、データ交換のベースとして使用されます。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/110_interoperability/ExportDataScheme.png 

4.ファイル名を入力し、[保存]をクリックしてExcel形式(XLSまたはXLSX)のスプレッドシートとして保存します。

5.スプレッドシートをコンサルタントに送ります(コンサルタントはARCHICADまたはその他のBIMプログラムを必要としません)。

6.コンサルタントは、Excelファイルのセルに必要な値を入力し、ファイルをユーザーに送り返します。

注記:スプレッドシートの黒色の破線が表示されるセルは、プロパティがその項目で使用できないことを示しており、コンサルタントは無視できます。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/110_interoperability/ExcelSchedule.png 

7.ARCHICADで、[ファイル]→[相互運用性]→[分類とプロパティ]→[要素にプロパティ値をインポート]を使用してExcelファイルをインポートします。

8.[プロパティ値をインポート]ダイアログボックスに、インポートするデータのプレビューが表示されます。ここで、インポートするプロパティをフィルタできます。インポートしないプロパティはチェックを外します。

注記:[要素プロパティ]のみARCHICADにインポートできます。他のパラメータは、データ交換時に無視されます(このプレビューではグレー表示されます)。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/110_interoperability/ReadyForImport.png 

9.プレビューでエラーや不整合がハイライトされます(下記の「データエラーの管理」を参照)。エラーがある場合はデータをインポートできません。

10.データにエラーがない場合は、[インポート]をクリックすると、スプレッドシートの要素固有のプロパティ値がARCHICADモデル要素に自動的に追加されます。

[元に戻す]で、データのインポートプロセスの全てを無効にします。

データエラーの管理

[プロパティ値をインポート]を使用してデータをARCHICADにインポートすると、プレビューでエラーや不整合がハイライトされます。エラーがある場合はデータをインポートできません。

ARCHICADではエラーを修正するためのヘルプを提供します。

プレビューウィンドウで、このようなフィールドにカーソルを合わせて問題に関する情報を参照してください。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/110_interoperability/WallErrorImport.png 

コードに関する注記:

黒のデータ項目: データが有効でインポートされます(プロパティボックスがオンの場合。オフの場合は、このようなプロパティはグレー表示され、インポートされません)。

グレーのデータ項目:これらは要素プロパティではないため、インポートされません。

赤のデータ項目:データが無効または欠落しているので、インポートできません。考えられる理由は、次のとおりです。

データ形式が誤っている(例えば、入力したデータが[オプションセット]で定義されているプロパティのオプションのいずれにも対応していない)

データが欠落している(セルに赤で「欠落」と表示される)

プロパティを要素で使用できない(セルに赤線がある)

プロパティが適用されるモデル要素が次の理由で使用できない:モデル要素がロックされているレイヤーにある、ホットリンクモジュールの一部、チームワークで確保されている、または削除されている

青のデータ項目は、重複するプロパティまたは重複する要素に属しています。このプロパティの最初のインスタンスの値のみインポートされます。重複する項目には情報アイコンが表示されます。

オレンジのデータ項目は、アドオン(freeBIM Managerなど)であるため、ARCHICADでは非表示になります。

警告を示す三角形:プロパティがターゲットプロジェクトにありません。

続行するには、問題のあるプロパティのチェックを外す(これらの値は完全にスキップされます)か、データを修正してからインポートします。

データを修正するには、次の手順に従います。

1.[レポート保存]をクリックします。作成されたExcelスプレッドシートにデータエラーがハイライトされ、詳細情報が提供されます。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/110_interoperability/SaveReport.png 

2.「レポート」スプレッドシートを開き、必要に応じてエラーを修正します (欠落しているデータの追加、重複するプロパティの削除、無効な形式の修正、未定義プロパティのデータの提供など)。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/110_interoperability/ReportWindow.png 

注記:スプレッドシートの「凡例」シートに、エラーやカラーコードを理解するための追加のヘルプが提供されます。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/110_interoperability/LegendSheet.png 

3.エラーを修正したら、ARCHICADに戻って「レポート」スプレッドシートをインポートします。

[プロパティ値をインポート]ダイアログボックスが表示された場合は、[参照]をクリックして新しく保存した「レポート」スプレッドシートを開きます。

そうでない場合は、[プロパティ値をインポート]を使用してスプレッドシートを参照します。

4.全てのデータがOKであれば、[インポート]をクリックします。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/110_interoperability/ReportCorrect.png