ゾーンの作成

ゾーンの設定で、ゾーンのパラメータをカスタマイズします(名称、カテゴリ、高さ、ゾーンスタンプの内容など)。続いて平面図または3Dウィンドウでゾーンの形状を定義します。

他の要素と同様に、全てのゾーンの下部は配置フロアにリンクされます。プロジェクトでゾーンを上のフロアに上部リンクすることもできます。必要に応じて、上部リンクまたは配置フロアからのオフセットを定義します。これはゾーン高さに影響を与えます。あるいは、上部リンクを使用せずに、固定のゾーン高さのみを入力します。

ゾーンツールの設定」、「配置フロア」、および「壁、柱、ゾーン、階段の上部リンクを定義する」を参照してください。

ゾーンの定義方法は、情報ボックスにある3つのアイコンで示されます。

以下のいずれかの操作を実行できます。

手動でゾーンの輪郭を描画します(ポリライン、矩形、または回転矩形法を使用)。

境界要素に囲まれたゾーンを自動認識します(2つの自動認識法のいずれかを使用)。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-22-reference-guide//ZoneInfoBox.png.

自動認識法」を参照してください。

注記:柱はゾーンを囲む境界として使用することはできません。ただし、ゾーン面積/体積の計算時に、柱に覆われた面積を含めるかどうかを選択することはできます。

ゾーンとの関連」も参照してください。

手動作成法

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-22-reference-guide//ZonePolygon.png 

手動入力法は、ゾーンの境界が要素によって明確に囲まれていない場合に使用します(空間のプランニングを行う場合など)。

1.ゾーンツールを起動します。

2.以下のいずれかを実行します。

ゾーンの各コーナーをクリックして、他のポリゴンを作成する場合と同様に、ポリラインを描画します。

矩形/回転矩形法を使用して長方形を描画します。

3.表示されるかなづちカーソルでクリックして、ゾーンスタンプの位置を定義します。ゾーンスタンプは、必ずしもゾーンポリゴン内に配置する必要はありません。

ポリゴンのゾーンを選択して、ペットパレットコマンドを使用すると、グラフィック編集が可能になります。

ゾーンポリゴンを編集する」を参照してください。

自動認識法

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-22-reference-guide//ZoneAutomatic.png 

内側と基準線の自動認識法はどちらも、ゾーンは通常壁で囲まれており、その開口部はドアと窓に限られているという条件に基づいています。

内側法を選択すると、ゾーン面積は常に壁の内面で定義されます。面積計算の場合は、ゾーンに開いた穴を減算処理することができます。

基準線法を選択すると、壁の基準線がゾーンの境界として認識されます。

注記:傾斜壁または複雑な壁の場合は、基準線法は壁の基準線ではなく、内側を認識します。

注記:2Dでゾーンを基準線まで拡張して表示するには、ゾーンを選択してゾーンの設定で[ゾーンポリゴン面積]コントロールを[総体]に切り替えます。

ゾーンの[名前と位置]パネル」の「ゾーンポリゴン」を参照してください。

壁をゾーン境界から除外する

デフォルトでは、壁の設定の[モデル]パネルにある[ゾーンとの関連]設定は「ゾーン境界」に設定されています。

つまり、デフォルトでは壁に囲まれた閉じた空間は全てゾーン境界と見なされます。

壁をゾーン境界から除外するには、[ゾーンとの関連]設定を[ゾーンには影響なし]に変更します。

ゾーンとの関連」も参照してください。

ゾーンの基準点

自動認識法の1つでゾーンスタンプを配置する場合、そのゾーン領域を定義するために最初にクリックした位置にあるゾーン内に十字が表示されます。この十字は、ゾーンの基準点を示します。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-22-reference-guide//ZoneCrossPoint.PNG 

この点は、その後の更新操作で、境界認識の開始点として使用されます。

ゾーンポリゴンを編集する

ペットパレットのコマンドを使用して、ゾーンポリゴンを編集します。

ポリゴンおよびチェーン要素を変形する」および「全ての辺をオフセット」を参照してください。

辺をオフセット - 固定面積

このペットパレットコマンドを使用すると、元のゾーン面積を変更せずに、クリックした辺をオフセットできます。これは、定義した面積に基づいて空間のプランニングを行う場合に便利です。

この例では、ゾーンの右側をオフセットします。面積が一定に保たれるように、形状が自動的に調整されます(座標情報を参照)。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-22-reference-guide//FixedArea1.png 

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-22-reference-guide//FixedArea2.png 

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-22-reference-guide//FixedArea3.png 

手動ゾーン境界を作成する

ゾーンにドアや窓がある場合、ARCHICADでは、ゾーンとして認識させる空間単位の外側の境界を探します。この場合、結果が予想と異なることがあります(右下の図を参照)。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-22-reference-guide//Zonerecog_OK.PNG     https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-22-reference-guide//Zonerecogwrong.PNG

この場合、次の方法によってゾーンを閉じます。

ポリゴン入力法を使用する

壁と同じ高さの単純開口ドアオブジェクトを壁に配置する - 壁は2Dで表示されませんが、ゾーン境界として機能します。

ゾーン境界として機能する線を描画する

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-22-reference-guide//ZoneStampInOut.PNG 

線の設定ダイアログボックスの[ゾーン境界]チェックボックスをチェックすると、ゾーン境界として機能する線、円弧またはスプラインを描画できます。

目的のゾーン境界が自立型の形状や壁を取り囲む場合、ゾーンスタンプをクリックして配置するときに警告メッセージが表示される場合があります。この場合は境界要素の近くをクリックする必要があります。これでゾーンは正常に作成されます。

関連トピック

ゾーンを更新する

ゾーンとの関連

ゾーン面積およびゾーン体積を計算する