方向の設定

この機能を使用すると、画面のビュー全体を任意の位置に合わせて回転させることができます。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/030_interaction/OrientationButton.png 

下の「位置をリセット」を参照してください。

ビューの方向変更は、平面図、ワークシート、詳細図、および3Dドキュメントの各ウィンドウで使用できます。方向の値は、保存済みの全てのビューの「ズーム」値の一部として保存され、さらにビューから作成される発行済みの出力に保存されます。

ビューの方向を変更しても、プロジェクトは回転しません。つまり、プロジェクトの座標に変更はありません。ウィンドウの内容のみが変更されます。このため、見やすい角度でモニターに表示することができます

注記:ビュー設定には、[このビューを開くときにズームと回転を無視]というチェックボックスがあります。これをオンにすると、ビューの表示には保存したズーム値ではなく、そのウィンドウで最後に使用したズーム値が適用されます。したがって、回転も適用されません。保存したズーム値(回転を含む)をウィンドウに適用する場合は、このチェックボックスをオフにします (レイアウトに配置したビューの表示には、常に保存したズーム値/回転が適用されます)。

このセクションのトピック

位置をリセット

画面上で方向を設定

最も近い直交位置に回転させる

ズームと回転

方向変更したビューのグリッド

方向変更したビューのテキスト

位置をリセット

1.画面の下部にある[方向]ポップアップボタンまたは[方向の設定]ショートカットボタンをクリックします。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/030_interaction/OrientationButton00012.png 

2.事前定義済みの方向値および最近使用した方向値のリストから選択します。

注記:ARCHICADでは、環境設定ファイルに最後の4つのカスタム方向値を保存します(保存された値はプロジェクト固有ではなく、プロジェクトファイルには保存されません)。別の(5つ目の)方向を設定する場合は、保存されている方向のいずれかを置き換えます。

画面上で方向を設定

1.[方向の設定]ボタンまたは[画面上で方向を設定]ポップアップコマンドをクリックします。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/030_interaction/RotateOrientationIcon.png 

2.画面上で2回クリックして、回転ベクトルを描画します。

3.マウスをドラッグして、画面の内容を目的の角度まで回転させるか、座標情報に回転角を数値で入力します。もう一度クリックして、操作を完了します。

ウィンドウの左下隅の矢印のペアも回転角度を示しています。

最も近い直交位置に回転させる

1.[方向の設定]ボタンまたは[画面上で方向を設定]ポップアップコマンドをクリックします。

2.カーソルを要素の辺に移動します。

3.Ctrlキーを押しながら辺をクリックします。

4.ウィンドウの内容が最も近い直交位置に回転します。

ズームと回転

ビューの回転と拡大/縮小を同時に実行するには

1.画面の下部にある[ズーム]アイコンをクリックします。

2.Ctrlキーを押します。

3.3回クリックして、画面上に目的の角度でズーム用の長方形を描画します。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/030_interaction/ZoomRotate1.png 

3回目のクリックで長方形の描画を完了すると、ビューは拡大/縮小すると同時に回転します。

方向変更したビューのグリッド

画面上のグリッドは、直交していた場合は、回転後もそのまま直交します。傾斜グリッドであった場合は、そのグリッドはビューに沿って回転しますが、回転後のプロジェクトの座標に変更はありません。

方向変更したビューのテキスト

テキストブロック

回転ビューでのテキストブロックの動作は、テキストツールの設定ダイアログボックスの[テキストブロックの形式]パネルで設定します。

[テキストブロックの形式]パネル」を参照してください。

テキストラベル

[テキストラベル]パネル」を参照してください。

寸法テキスト

寸法テキストは、ビューの向きに関係なく、ラベルの読みやすさを維持するために自動的に調整されます (ただし、寸法テキストにカスタム角度を設定すると、その角度が優先されます)。

線形寸法ツールの設定ダイアログボックスでテキストの寸法を「水平」に設定すると、そのテキストはビューの回転に関係なく、画面を基準として水平に配置されます。

寸法ツールの設定」を参照してください。

塗りつぶしの面積数値

ビューの向きに関係なく、常に画面上で水平に表示されます。

塗りつぶしに面積数値を追加」を参照してください。

ただし、塗りつぶしの面積数値にカスタム角度を設定すると、その角度が優先されます。

回転ビューのGDLオブジェクトのテキスト

GDLオブジェクトタイプの要素には、回転の向きに影響を受けるテキストがあります。例えば、[シンボルのテキストの向き]のオプションを以下に示します。

[読み取り可能]: ビューが回転すると、オブジェクトのテキストも回転しますが、テキストを判読できるように、必要に応じてテキストを反転します。

[シンボルに合わせる]: テキストはシンボルと一緒に回転します。その他の調整はありません。

[常に水平]: ビューの向きに関係なく、テキストは画面上で水平の位置に固定されます。

断面図/立面図/詳細図/ワークシートのマーカーテキスト

設定ダイアログボックス(マーカーパネル)で[マーカーテキストの回転]パラメータを使用します。マーカータイプに応じて、以下の値が含まれる場合があります。

[常に水平]と[常に垂直]の値は、ビューの向きに関係なく、テキストを画面上で水平/垂直に表示します。

[断面線に合わせる]は、ビューの回転後に断面線に整列するようにテキストを配置し、必要に応じて、判読できるようにテキストを反転します。

[断面線に合わせる-反転なし]は、ビューの回転後に断面線に整列するようにテキストを配置しますが、判読用の「反転」処理は行いません。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-24/030_interaction/SectionMarkerHorizontal.png 

ドア/窓マーカーのテキスト

マーカータイプに応じて、テキストの向きのパラメータに以下の値が含まれる場合があります。

[標準]: テキストは常に壁に平行になり、判読できるように自動的に調整されます(つまり、ビューの回転後に必要に応じてテキストが反転します)。

[マーカー線に合わせる]:テキストはマーカー線に合わせて固定され、判読できるように自動的に調整されます。

[水平/垂直]:幅/高さ/下端/防火等級/音響等級のテキストは、判読できるように自動的に調整されます。