スキームの設定でグリッドパターンを設定

カーテンウォールの設定の[スキーム]ページを使用して、カーテンウォールを配置する前にグリッドパターンを設定します。

注記:空のカーテンウォール境界を配置して、パターンをグラフィカルに定義する方法もあります。「グリッドパターンをグラフィカルに作成」を参照してください。

行と列の両方に、以下の3つの主要なパターン配列があります。

固定サイズ

最適な分割

分割数

ここでは、それぞれのロジックについて説明します。

このセクションのトピック

固定サイズの行および列

「残存項目」の塗りつぶしを定義(固定サイズの行/列)

「最適な分割」パターン配列

分割数を設定

パターン原点(固定サイズパターン)

終了(列/行)

固定サイズの行および列

スキームの行/列に対して、[固定サイズ]オプションを選択します (このパターン配列ロジックは、バージョン22より前のARCHICADと同じです。

各列の幅/各行の高さを正確なサイズに設定します)。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//FixedSizes.png 

3Dのカーテンウォールの列および行は固定サイズになります。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//FixedSizeCW.png 

固定パターンは境界が終了するまで繰り返されてから中断します。

「残存項目」の塗りつぶしを定義(固定サイズの行/列)

列または行を固定サイズに設定する場合、「塗りつぶし」コントロールを使用して、パターンの終端が境界と一致しないときの境界内の「残存項目」の処理を定義します。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//InfillWith.png 

[部分パターン]を選択すると、カーテンウォール境界の終端において、パターンが収まる場所でパターンが中断されます。

パネルクラスを選択すると、残存分節(水平/垂直方向)がこのパネルタイプで塗りつぶされます。

パターン原点の設定は、この塗りつぶしの配置に影響を与えます(以下の例を参照)。

塗りつぶしの設定例

このカーテンウォールでは、列および行が固定サイズのグリッドパターンを使用します。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//JBScheme.png 

カーテンウォールのグリッドパターン

以下に、さまざまな塗りつぶしとパターン原点の設定結果を示します。

青色の線はカーテンウォール境界を表します。

赤色の破線は繰り返しパターンを表します。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//JBInfillPartialdefault.png 

塗りつぶし:部分パターン
パターン原点:左側下部

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//JBInfillMainDefault.png 

塗りつぶし:サブパネル
パターン原点:下部左側

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//JBInfillMainCenterH.png 

塗りつぶし:サブパネル
水平パターン原点:中央に整列
垂直パターン原点:下部

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//JBInfillMainCenterHV.png 

塗りつぶし:サブパネル
パターン原点:中央に整列(両方向)

最適な分割」パターン配列

このロジックでは、カーテンウォールパターンはカーテンウォール分節の終端と正確に一致し、「残存項目」は存在しません。

スキームの行/列に対して、[最適な分割]オプションを選択します。

各列の幅/各行の高さを目的のサイズに設定し、各行/列のロックアイコンを使用して、固定サイズまたはフレキシブルサイズを選択します。

少なくとも1つの行または列のサイズをフレキシブルに設定する必要があります。つまり、入力したサイズを基準としてストレッチ/縮小できるように設定します。

値を「フレキシブル」に設定すると、生成される行または列のサイズは、可能なかぎりこれに近い値になります。複数のフレキシブルな値を設定した場合、その相対サイズが保持されます。例えば、2つのフレキシブルな列幅値として300と600を設定した場合、一方のフレキシブルな列幅は常にもう一方の列幅の2倍になります。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//BestDivisionCW.png 

最適な分割のカーテンウォールを入力すると、フィードバックでは、列および行のパターンが自動的に均等に配列されます。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//BestDivisionInput.png 

ここでは「終了」コントロールを使用して、最終列に異なるパネルを使用します。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//BestDivisionInputDone.png 

最適な分割(列Bで終了)

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//BestDivisionInputDoneB.png 

最適な分割(列Aで終了)

生成されるカーテンウォールにおける、フレキシブルな行または列(例:フレキシブルな列Aの設定値900mm)の実際のサイズをフィードバックで確認するには、以下の操作を実行します。

[選択したカーテンウォールの設定]に移動し、パターンを[固定サイズ]に切り替えて値を確認します(ここでは、列Aの実際のサイズは945mm)。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//BestDivisionFInal.png 

分割数を設定

このオプションを使用して、カーテンウォール分節内でパターンの繰り返し回数(固定回数)を指定します。

少なくとも1つの行/列をフレキシブルサイズに設定し、ストレッチ可能にする必要があります。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//NumberDivisionAllFlex.png 

ここでは、全ての行および列をフレキシブルに設定します。描画するカーテンウォールの高さや厚さに関係なく、パターン(3行x3列)の繰り返し回数は1回のみです。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//NumberDivisionResult.png 

終了(列/行)

列と行の両方に対して、パターンを終了する列と行を選択します。

例:パターンには、2つの列タイプ(AおよびB)が含まれます。

列Bで終了するように設定します。

カーテンウォールを配置すると、固定サイズを使用してABパターンが繰り返されますが、分節の最終列はBになります (該当する場合はその後に塗りつぶしが実行されます)。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//EndWithColumnB.png  https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//EndWithColumnBResult.png

列Bでパターンを終了

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//EndWithA.png  https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//EndWithAResult.png

列Aでパターンを終了後、塗りつぶしを実行

パターン原点(固定サイズパターン)

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//CWPatternPosition.png 

パターン原点の定義により、グリッドパターンの原点はカーテンウォール分節上の特定の点にロックされます(水平および垂直の両方向)。さらに、プラスまたはマイナスのオフセット(オプション)が適用されます。

ツールのヒントおよびアイコンを確認して、必要な項目を選択します。

注記:行/列のロジックを「最適な分割」または「分割数」に設定した場合、パターン原点コントロールを使用することはできません。

水平パターン原点

原点は分節の開始点

原点は分節の中間点。水平パターンは分節の中心から始まり、外側に向かって両方向に配列されます (常にカーテンウォールの中心に垂直のグリッドラインが通ります)。

パターン中点は分節の中間点

原点は分節の終端

垂直パターン原点

原点は分節の下端

原点は分節の中間点

パターン中点は分節の中間点

原点は分節の上端

図解による例については、「塗りつぶしの設定例」を参照してください。