ホットリンクモジュールについて

注記: ARCHICAD 23 レギュラー版のみ

ホットリンクモジュールを使用すると、外部のファイル(ソース)の内容を現在開いているプロジェクト(ホスト)に挿入できます。

ホットリンクモジュールは、同一の部屋が多いホテルや事務所のような建物の反復構造を管理する場合などに使用できます。複数の部屋をホットリンクモジュールとして配置すると、モジュールのソースファイルを更新するだけで全ての部屋を1度に変更できます。さらに、同じ構造を複数のプロジェクトで使うこともできます。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//applying_hotlink.png 

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//change_module.png 

モジュールのソースファイルは次のいずれかです:

ARCHICADファイルタイプ:

単独ユーザープロジェクト(.pln)

モジュールファイル(.mod)

BIMcloudからのチームワークプロジェクト(ホストプロジェクトと同じARCHICADバージョン)

チームワークプロジェクト(ARCHICAD 11以前の.plpファイルタイプ)

ARCHICAD 2Dライン(.2dl)

IFCファイル

Rhinoファイル(.3dm)

選択したホットリンクに属する要素のホットスポットには、白抜きの四角いマークが付きます。複数のモジュールを選択した場合は、識別しやすいように選択ドットが異なるカラーで表示されます。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//ModuleSelected.PNG 

ホットリンクモジュールの特性

モジュールはホストプロジェクトに保存されます。ソースファイルが現在使用できない場合でも、モジュールは引き続き存在し、表示されます。ただし、参照されたソースファイルが使用できない限り、モジュールを更新することはできません。

それぞれのホットリンクの配置パラメータ(向き、マスターレイヤーなど)は、同じホットリンクソースを共有している場合でも異なったものにできます。

配置されたホットリンクは、エンティティとしてのみ編集できます。ホットリンクの一部として残っている限り、その要素は編集できません。

[検索と選択] コマンドを使用して、ホットリンクモジュールの要素を検索できます。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//FindSelectModule.png 

ホットリンクモジュールの属性

ホットリンクモジュールの要素が、ホストプロジェクトの属性と同じ名前の属性を使用する場合、ホスト属性が適用されます。

その名前の属性がホストに存在しない場合、新しい属性がホストプロジェクトに追加されます。

属性がホストファイルの一部になると、その属性は、ソースファイル内の属性を変更しても更新されません。

ホットリンクモジュールを使用してインポートされた属性は、ホットリンクまたはモジュールを削除するときには削除されません。

ホットリンクモジュールレイヤーの詳細については、「マスターレイヤー」を参照してください。

注記:上記の情報は、ARCHICADベースのモジュールにのみ適用されます。

IFCホットリンクモジュールの属性は、IFCホットリンクの配置に使用されるインポート用トランスレータのテンプレートファイルに従って管理されます。IFCファイルをホットリンク」を参照してください。

Rhinoベースのホットリンクモジュールの属性(レイヤーおよび材質設定)は、モジュールを選択して[インポートオプション]で設定します。3Dモデルのインポートオプション」を参照してください。

ホットリンクモジュールのライブラリ部品

注記: ARCHICADベースのモジュールのみに適用されます。インポートされた(ホットリンクされた)IFCライブラリ部品の処理については、「ライブラリ部品の場所」を参照してください。

リンクライブラリ部品:  ホットリンクモジュールを配置しても、リンクライブラリ部品はどれもインポートされません。次のうちいずれかを実行し、ソースで使用されるライブラリ部品もホストで使用できるようにしてください。

ソースとホストに同じライブラリを使用

ソースのライブラリをホストファイルのライブラリに追加

埋め込みライブラリ部品: ホットリンクモジュールを配置すると、ソースファイルの埋め込みライブラリ全体がホストファイルの埋め込みライブラリに追加されます。新しく追加された埋め込みライブラリを確認するにはライブラリマネージャーを使用して、埋め込みライブラリに自動的に作成される「ホットリンク」フォルダを開きます。このフォルダには、各ホットリンクソースファイルが個別に表示され、その全ての埋め込みオブジェクトも一緒に表示されます。これらのオブジェクトがソースプロジェクトで更新されると、ホストプロジェクトでも更新されます。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//EmbedHotlinkObjects.png 

重要: これらのオブジェクトをプロジェクトに個別に配置することはお勧めしません。これらのオブジェクトは、プロジェクトからホットリンクモジュールが削除されるか、モジュールの配置済みの全てのインスタンスが削除されると、埋め込みライブラリから削除されます (ホストファイルを再度開いたときに、この削除処理が通知されます)。

ホットリンクモジュールのプロパティと分類

ホットリンク内のプロパティ」を参照してください。