材質の[効果]パネル(ベーシックエンジン)

([オプション]→[属性設定]→[材質])

このパネルのコントロールは、ベーシックおよびOpen GLエンジンで作成されたレンダリングに影響を与えます。

[表面カラー]:材質のカラーを定義するには、ボックスをダブルクリックします。この時、[カラーを編集]サブダイアログボックスが開きます。HSL(色相、彩度、明度)またはRGB(赤、緑、青)の要素を組み合わせて数値入力で設定するか、パレットをクリックしてカラーを選択できます。

このパネルの他の属性は、理論的な限界のパーセントとして設定します。値を編集するには、数値を入力するか、スライドスイッチをドラッグします。

[透過]属性は、選択した材質を光がどのように透過するかを制御します。次の2つのコントロールで透明性を調整してください。

[透過率]が高ければ高いほど、多くの光が材質を通過します。ガラスは100%に近く、不透明な材質は0%に近くなります。

[減衰量]は、オブジェクトの表面が表示方向に対して垂直でなくなるのに伴い透過率が減少する割合を制御します。0から100までの連続する範囲を設定できます。

[放射]は、材質の蛍光性(つまり、表面から発せられる光)の尺度になります。

[減衰量]コントロールで、選択した材質の放射輝度を調整します。減衰量が増加すると(つまり、視点がオブジェクトから離れると)、放射輝度は減少します。

[放射カラー]コントロールをクリックして、[カラーを編集]ダイアログボックスを呼び出します。HSL(色相、彩度、明度)またはRGB(赤、緑、青)の要素を組み合わせて数値入力で設定するか、パレットをクリックしてカラーを選択できます。

注記:影が表示される必要がある材質に影が表示されない場合は、放射カラーを確認してください。材質の放射カラーが白の場合、影は表示されません。放射カラーを変更すると、影のカラーと強度にも影響を与えます。

下の画像では、最初の2つの材質は放射カラーを黒と赤に設定しており、3番目の材質は放射カラーを白に設定しています。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//EmissionBlackRedWhite.png 

材質の[反射]には3つの属性があります。

[環境]コントロールは、材質が反射できる環境光のパーセントを設定します。これにより、(直接光の影響を受けるシャドウやハイライトに対して)材質が周囲の光の影響をどの程度受けるかが決まります。

[拡散]コントロールは、材質の表面の質を設定します。平らでなく凹凸のある表面は、直接光を方向性のない拡散した方向に反射します。拡散反射は、光のカラーではなく、材質のカラーを使います。

[光沢]では、湾曲面が点光源(太陽、フラッシュ、スポットライトなど)からの直接光を集中して反射するように設定できます。反射の集中度を高めると、表面の輝きが増加します。この設定が100%に近い値の時にはハイライトが狭い領域に限定され、このコントロールが小さな値の時にはハイライト部分が広くなります。

材質の[放射]は、[反射]設定によって決まります。

[鏡面]設定は、[拡散]の反対です。これは、材質のカラーではなく直接光のカラーによる、方向性のある反射です。特に滑らかで固い表面(100%に近い値)は非常に強い鏡面反射を起こします。反対に、柔らかくて軽い材質(0%に近い値)はほとんど反射を起こしません。

[鏡面反射カラー]は理論的には直接光と同じですが、個別に定義できます。カラーボックスをダブルクリックすると、システムレベルの[カラーを編集]サブダイアログボックスが表示されるので、ここで定義します。材質のカラーおよび光のカラーとで組み合わせたカラーで、直接光が反射した表面の色が決まります。

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