エネルギー性能評価-XLS版レポートの読み取り

[エネルギー性能レポート]パレットの右下隅にある三角マークの付いたボタンをクリックすると、毎月の詳細なエネルギー収支データがMicrosoft Excelファイル形式で保存されます。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-25/110_energyevaluation/SaveAsEE00320.png 

プロジェクト基本値ページ

XLS版のエネルギー性能レポートの[プロジェクト基本値]ワークシートには、プロジェクトに関連する基本情報が表示されます。表示内容は、PDF版のエネルギー性能レポートの[基本値]セクションとよく似ていますが、気候データ、最大供給値、およびアドバイスメッセージ(エラーと警告)に関する情報が追加されています。

[評価日]の下には、[場所の設定]ダイアログボックスの入力内容に基づき、名前や場所(座標)などのプロジェクトデータが表示されます。

総床面積、建築物の体積、外部熱容量などの形状と外郭構造の重要な性能測定基準は、自動モデル形状分析により取得されます。

熱伝達率(「U値(R値)計算機能」を参照)の計算値が、建築物全体、建築物の全ての構造グループ(「[構造]タブページ」を参照)、および建築物の外郭構造の開口部(「[開口部]タブページ」を参照)に対して表示されます。

冷暖房システムの最大供給値は、システムの規模全体を示すシミュレーション結果です。

注記:ARCHICADのエネルギー評価では、システムと機器のサイズに関する情報を直接提供できません。[プロジェクト基本値]の最大供給値は、単なる参考として表示されます。システムのサイズ設定は、ARCHICADアドオンのEcoDesigner STARの専用機能でのみ可能です。

アドバイスメッセージには、以前およびシミュレーション時に発生したエラーと警告が表示されます。

プロジェクトエネルギーレポートページ

XLS版のエネルギー性能レポートの[プロジェクト詳細結果]シートに表示されるデータの詳細レベルは、PDF版のエネルギー性能レポートの年間エネルギー収支棒グラフに表示される詳細レベルを上回ります。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-25/110_energyevaluation/EnergyXLS.png 

暖房および冷房は、システムと特定のターゲット(循環暖房、温水生成)に従って詳細に分類されます。システムの稼動に必要な補助エネルギーが個別に表示されます。

照明と家電の電力消費は、組み合わせずに、別途リストされます。

注記:ローカルの暖房/冷房システムを定義できるのは、EcoDesigner STARアドオンを使用する場合のみです。したがって、ARCHICADのエネルギー評価で生成されるレポートには、ローカルシステムデータは常に0として表示されます。これと同じことが[現場の電力]にも当てはまります。

入力の詳細ページ

このワークシートには、[構造]および[開口部]タブページと同様に、建築物の形状情報が表示されます。このデータは、他社のExcelベースの静的エネルギー計算ソフトウェア用の入力として使用します。