PDFのヘッダーには、[ヘッダー/フッター設定]ダイアログボックスで定義した独自のプロジェクト情報が表示されます。
基本値
PDF版の評価レポートの[基本値]セクションには、最も重要なプロジェクトデータが表示されます。
[基本プロジェクトデータ]には、場所やオペレーションプロファイルなど、ユーザーが指定した基本情報が表示されます(「追加データの割り当てと入力」を参照)。評価日も表示されます。
[建築物形状データ]には、面積、体積、ガラス割合など、モデルの形状分析結果が表示されます。
「エネルギー評価におけるモデル形状と材質特性の自動分析」を参照してください。
[建築物外郭構造性能データ]には、時間あたりの換気における全体的な空気漏出(換気率とも呼ばれます。1時間あたりに室内の空気が入れ替わる回数で、単位は1/時間です)が表示されます。外部熱容量(外気温の変化に対する建築物の構造の蓄熱能力を測定したもの)も建築物の外郭構造の重要な性能測定基準です。
また、[基本値]セクションには、熱伝導係数計算の最小値と最大値が、建築物全体、建築物の全ての構造グループ、および建築物の外郭構造の開口部に対して表示されます。
[詳細年間需要]には、最も重要なエネルギー性能データ(純需要および総消費関連データ)(建築物の単位面積に投影されます)が表示されるため、さまざまなサイズのプロジェクトを比較することができます。
ヒートブロック
このチャプターでは、ヒートブロックとその形状データおよびオペレーションプロファイルが表形式で示されます。
月次エネルギー収支棒グラフ
[月次エネルギー収支]棒グラフでは、建築物が放出するエネルギー量(グラフの下部)、および建築物が環境と独自の内部熱源から吸収するエネルギー量である建築物の供給エネルギー(グラフの上部)が、月単位または週単位(エネルギー性能評価レポートのチャプター設定に応じて異なります)でグラフィカルに表示されます。
建築物理学の基本であるエネルギー収支の平均化に従って、月間の放出エネルギーと供給エネルギーの棒グラフは、等しくなります。棒グラフの縦軸はエネルギースケールを示します。横軸は12ヵ月(1年)が示されます。
[月次エネルギー収支]棒グラフは、VIP-Core計算エンジンによって実行される1時間ごとのエネルギー収支計算の累積結果を示します。
エネルギーの供給と排出のタイプ
月次エネルギー収支図の右側には、棒グラフを構成するエネルギーフローがリストされます。特定のエネルギー評価レポートに表示されるこれらのエネルギー収支の構成要素の数とタイプは、評価対象の建築物の[ビルディングシステム]ダイアログボックスの設定に応じて異なります。年間の合計エネルギーフローの表示単位は、kWh/aです。
次の表に、全てのエネルギー供給と排出のタイプに関するデフォルトのエネルギー収支棒グラフの表示カラーを示します。
これらのエネルギー供給と排出のカテゴリは、エネルギー収支の表示に使用される以外に、MEPシステム(冷房、暖房、換気タイプ)と、評価対象プロジェクトのグリーンエネルギーソリューションに関する追加情報も提供します。
左側の列に、エネルギー棒グラフの放出エネルギー側に表示されるエネルギーフローが示され、右側の列に、供給エネルギータイプがリストされます。中央の列には、特定の状況によって、排出または供給のいずれかとして表示される可能性のあるエネルギーフローが含まれます。
上の表で実線で囲まれたエネルギーフローには、1つまたは複数のエネルギー源を入力する必要があります。
「エネルギー源」を参照してください。
ターゲットによるエネルギー消費
評価レポートのこのセクションには、2つの表と複数の円グラフが表示されます。
表の左端の列には、エネルギーターゲットが名前別に表示され、さらに円グラフが色分けされます。[数量]列には、1年間に各ターゲットで消費されたエネルギー源の規模(kWh/aなど)、[コスト]列には、価格(金額/a)がリストされます。一次エネルギーの分析結果の横(表の右端の列)には、エネルギーターゲットの規模に関連する二酸化炭素排出量が表示されます。
エネルギーターゲットの配分を示すグラフでは、各エネルギーターゲットに関連する、以下の割合をグラフィカルに表示します。
•エネルギー量
•一次エネルギー
•コスト
•二酸化炭素排出量
各エネルギーターゲットに関連付けられています。
一次ターゲットによるターゲットエネルギー量を示す棒グラフでは、エネルギー消費の規模と一次エネルギー消費を比較できます。
エネルギー消費は、棒グラフまたは円グラフで表示できます。
「レポートのチャプター設定」を参照してください。
一次エネルギー
一次エネルギーの値は、建築物のエネルギー消費量の合計を求めるときに、さまざまなエネルギー源消費タイプの間の「共通項」となります。消費されたエネルギー源(正味)を示すだけでなく、エネルギー源の製造、輸送、原材料処理に必要なエネルギー、および使用する場所への輸送も含まれます。特定の一次エネルギーの需要を最小限に抑えることが、設計される建築物全体のパフォーマンスを改善する最善策です。
エネルギー源に割り当てられる一次エネルギー換算係数は、建築物の場所によって異なります。
「場所の設定」を参照してください。
[エネルギー源換算係数]ダイアログボックスを使用して、可能であれば地域固有のデータを入力するか、デフォルトの割り当て(DINV-18599標準に準拠)を使用してプロジェクトを評価します。
ソースによるエネルギー消費
評価レポートのこのセクションには、1つの表と複数の円グラフが表示されます。
表の左端の列には、タイプごとにエネルギー源(再生可能エネルギー、化石燃料エネルギー、二次エネルギー)が表示され、さらに円グラフが色分けされます。[数量]列には、1年間に消費された各エネルギー源の規模(kWh/aなど)、[コスト]列には、価格(金額/a)がリストされます。
表の右端の列には、エネルギー源の規模に関連する二酸化炭素排出量が表示されます。
エネルギー源の配分を示すグラフでは、使用されたエネルギー源の以下の配分の割合をグラフィカルに表示します。
•エネルギー量
•一次エネルギー
•コスト
•二酸化炭素排出量
使用されるエネルギー源。
一次エネルギー源によるソースエネルギー量を示す棒グラフでは、エネルギー消費の規模と一次エネルギー消費を比較できます。
エネルギー消費は、棒グラフまたは円グラフで表示できます。
「レポートのチャプター設定」を参照してください。
環境影響
このチャプターでは、二酸化炭素排出量と一次エネルギーを表示することで、エネルギー源に基づく建築物の環境影響の概要を示します。