2つの文字列を比較します。
等しい場合は0を返します。
アルファベット順でテキスト1がテキスト2よりも前の場合は-1を返します。
アルファベット順でテキスト1がテキスト2よりも後の場合は+1を返します。
大文字、小文字区別: "a"はAよりも優先順位が低くなります。
構文
COMPARE(“テキスト1”, “テキスト2”)
注記:必要な区切り記号(カンマまたはセミコロン)は、コンピュータの地域設定に自動的に対応します。
引数のデータタイプ
文字列
結果のデータタイプ
整数
例
ある要素の耐火等級プロパティが、AからFまでの値を持つことができると仮定します。
耐火等級がA、B、またはCの場合:規格に準拠しています。
耐火等級がD、E、またはFの場合:非準拠です。
この式では、COMPAREを使用して、要素の耐火等級カテゴリを「C」と比較します。
さらに、IF関数を使用して、COMPARE関数の結果に基づき、2つの文字列のいずれかを返します。
数式
IF(COMPARE(耐火等級, “C”)< 1, “規格に準拠”, “非準拠”)
結果が0の場合、これは耐火等級がCと等しいことを意味します。これは規格に準拠しています。
結果が-1の場合、これは耐火等級がアルファベット順にCの前に来ることを意味します:つまり、AまたはBのいずれかです。これも規格に準拠しています。
結果が1の場合、これは耐火等級がアルファベット順にCの後に来ることを意味します:つまり、D、EまたはFのいずれかです。これは非準拠です。
結果
値が0または-1の場合“規格に準拠”、それ以外の場合“非準拠”
2つ以上のテキスト文字列を1つに結合します。
構文
CONCAT(“テキスト1”,[“テキスト2”], ...)
注記:必要な区切り記号(カンマまたはセミコロン)は、コンピュータの地域設定に自動的に対応します。
引数のデータタイプ
文字列
結果のデータタイプ
文字列
例
ドアのホットリンクマスタIDとその関連ゾーン番号で構成される、「ドアコンテキストID」というプロパティを作成します(どちらも文字列タイプのプロパティです)。
2つの文字列はダッシュで区切る必要があります。
数式
CONCAT(ホットリンクマスタID,”-”, 関連ゾーン番号)
結果
部屋213-6
注記
プロパティを要素(ホットリンク要素を含む)に適用できるのは、そのプロパティがその要素に使用可能である場合のみであることを忘れないでください。
(プロパティマネージャーの)評価機能は、ホットリンク要素では機能しません。ただし、ホットリンク要素のプロパティを含む式は、連動一覧表、要素設定、要素情報パレット、およびその他のインターフェースで正しく評価されます(プロパティが有効かつ使用可能である場合)。
CONCATは文字列の接続[TEXTJOIN]に似ています。全てのテキスト文字列間に自動区切り文字を指定し、空白の文字列を無視する場合は、文字列の接続[TEXTJOIN]を使用します。
CONCATを使用する別の例については、「例3:説明テキスト文字列を使用してプロパティを拡張する」を参照してください。
別のテキスト文字列( "対象テキスト")内でのテキスト文字列( "検索テキスト")の位置を返します。
デフォルトでは最初の文字から検索を開始します(それ以外の場合は、「位置」の文字から検索を開始します)。
デフォルトでは検索は大文字小文字を区別します(それ以外の場合は、大文字小文字の区別引数に対してFalseを入力します)。
構文
FIND(“検索テキスト”, “対象テキスト”,[位置],[大文字小文字の区別?])
注記:必要な区切り記号(カンマまたはセミコロン)は、コンピュータの地域設定に自動的に対応します。
引数のデータタイプ
全てのテキスト:文字列
開始位置(オプション):整数
大文字小文字の区別? (オプション):True/False
結果のデータタイプ
整数
例
要素ID内のダッシュ文字の位置を特定します(例: "DOO - 007")。
数式
FIND(“-”, 要素ID)
結果
5(要素IDが“DOO - 007”の場合)
テキスト文字列の先頭から指定した文字数を返します。
構文
LEFT(“テキスト”, 文字数 )
注記:必要な区切り記号(カンマまたはセミコロン)は、コンピュータの地域設定に自動的に対応します。
引数のデータタイプ
テキスト:文字列
文字数:整数
結果のデータタイプ
文字列
例
指定されたテキスト文字列の左端から最初の9文字を返します。
数式
LEFT(“The quick brown fox”, 9)
結果
The quick
文字列内の文字数(スペースを含む)を返します。
構文
LEN(“テキスト”)
引数のデータタイプ
文字列
結果のデータタイプ
整数
数式
LEN(“The quick brown fox”)
結果
19
テキスト文字列の全ての文字を小文字に変換します。
構文
LOWER(“テキスト”)
引数のデータタイプ
文字列
結果のデータタイプ
文字列
数式
LOWER(“BRICK WALLS”)
結果
brick walls
テキスト文字列内の指定した位置から開始して指定した文字数を返します。
構文
MID(“テキスト”, 位置, 文字数)
注記:必要な区切り記号(カンマまたはセミコロン)は、コンピュータの地域設定に自動的に対応します。
引数のデータタイプ
テキスト:文字列
開始位置:整数
文字数:整数
結果のデータタイプ
文字列
例
指定されたテキスト文字列の、11番目の位置から開始して、次の5文字を返します。
数式
MID(“The quick brown fox”, 11, 5)
結果
brown
文字列内の指定の文字数を指定の位置から開始する別の文字列と置換します。
構文
REPLACE(“元のテキスト”, 位置, 文字数, “新しいテキスト”)
注記:必要な区切り記号(カンマまたはセミコロン)は、コンピュータの地域設定に自動的に対応します。
引数のデータタイプ
元のテキストと新しいテキスト:文字列
開始位置:整数
文字数:整数
結果のデータタイプ
文字列
例
文字列 "2017"で、位置3から開始して、2文字を"18"に置き換えます。
数式
REPLACE(“2017”, 3, 2, “18”)
結果
2018
注記
全てのインスタンスまたは特定のインスタンスで、ある文字列を別の文字列に置き換えるには、文字列の置き換え[SUBSTITUTE]を使用します。
特定の文字列を、指定された開始位置で別の文字列に変更するには、REPLACEを使用します。
文字列を指定した回数繰り返します。
構文
REPT(“テキスト”, 回数)
注記:必要な区切り記号(カンマまたはセミコロン)は、コンピュータの地域設定に自動的に対応します。
引数のデータタイプ
テキスト:文字列
回数:整数
結果のデータタイプ
文字列
例
アスタリスクとダッシュを3回表示します。
数式
REPT(“*-”, 3)
結果
*-*-*-
テキスト文字列の最後から指定した文字数(スペースを含む)を返します。
構文
RIGHT(“テキスト”, 文字数)
注記:必要な区切り記号(カンマまたはセミコロン)は、コンピュータの地域設定に自動的に対応します。
引数のデータタイプ
テキスト:文字列
文字数:整数
結果のデータタイプ
文字列
例
テキスト文字列の(右)端から最後の9文字を返します。
数式
RIGHT(“The quick brown fox”, 9)
結果
brown fox
文字列を指定された区切り文字で分割し、指定された部分を返します。
構文
SPLIT(“テキスト”, “区切り文字”, 部分のインデックス )
注記:必要な区切り記号(カンマまたはセミコロン)は、コンピュータの地域設定に自動的に対応します。
引数のデータタイプ
テキストと区切り文字:文字列
部分のインデックス:整数
結果のデータタイプ
文字列
例
壁の"レンガの寸法"プロパティは、文字列"92mm x 57mm x 194mm"です。
SPLITを使用して、この文字列から2番目の項目(幅)のみを取得します:“x”区切り文字で文字列を分割し、2番目の部分を返します。
数式
SPLIT(レンガの寸法, “x”, 2)
結果
57 mm
文字列を指定された区切り文字で分割します。
指定された部分とそれより左側の全ての部分を返します。
構文
SPLITLEFT(“テキスト”, “区切り文字”, 部分のインデックス)
注記:必要な区切り記号(カンマまたはセミコロン)は、コンピュータの地域設定に自動的に対応します。
引数のデータタイプ
テキストと区切り文字:文字列
部分のインデックス:整数
結果のデータタイプ
文字列
例
TREAD-018(文字列タイプデータ)などのARCHICAD要素IDを考えます。
区切り文字の左側にある文字列の部分を取得します。
要素IDを複数の部分に区切る区切り文字はダッシュです。
必要な部品番号(インデックス)は1(最初の部分)です。
数式
SPLITLEFT(要素ID, “-”, 1)
結果
TREAD(要素IDが“TREAD-018”の場合)
文字列を指定された区切り文字で分割します。
指定された部分とそれより右側の全ての部分を返します。
構文
SPLITRIGHT(“テキスト”, “区切り文字”, 部分のインデックス )
注記:必要な区切り記号(カンマまたはセミコロン)は、コンピュータの地域設定に自動的に対応します。
引数のデータタイプ
テキストと区切り文字:文字列
部分のインデックス:整数
結果のデータタイプ
文字列
例
TREAD-018(文字列タイプデータ)などのARCHICAD要素IDを考えます。
IDの数値部分を取得します。
要素IDを複数の部分に区切る区切り文字はダッシュです。
部品番号(インデックス)は2(2番目の部分)です。
数式
SPLITRIGHT(要素ID, “-”, 2)
結果
018(要素IDが“TREAD-018”の場合)
指定されたインスタンス(または全てのインスタンス)内で文字列を別の文字列と置換します。
構文
SUBSTITUTE(“テキスト”, “元のテキスト”, “新しいテキスト”,[インスタンスのインデックス ])
注記:必要な区切り記号(カンマまたはセミコロン)は、コンピュータの地域設定に自動的に対応します。
引数のデータタイプ
全てのテキスト:文字列
インスタンスのインデックス (オプション):整数
インスタンスのインデックスの値を省略すると、元のテキストの全てのインスタンスが置き換えられます。
結果のデータタイプ
文字列
例
壁の"レンガの寸法"プロパティは、文字列"92mm x 57mm x 194mm"です。
SUBSTITUTEを使用して、この文字列から数値のみを抽出します(別の式で使用する場合など)。
(元のテキスト"mm"文字列に代わる新しいテキストを指定しません。)
数式
SUBSTITUTE(レンガの寸法, “mm”, “”)
インスタンスのインデックスは指定されません。したがって、元のテキストの全てのインスタンスが置換されます。
結果
92 x 57 x 194
注記
全てのインスタンスまたは特定のインスタンスで、ある文字列を別の文字列に置き換えるには、SUBSTITUTEを使用します。
特定の文字列を、指定された開始位置で別の文字列に変更するには、文字列の置換[REPLACE]を使用します。
2つ以上のテキスト文字列を1つの文字列に結合し、指定された区切り文字で区切ります。
「空の場合は無視」がTrueの場合、空の文字列は結果で無視されます。
構文
TEXTJOIN(“区切り文字”, 空の場合は無視, “テキスト1”, “テキスト2”, ...)
注記:必要な区切り記号(カンマまたはセミコロン)は、コンピュータの地域設定に自動的に対応します。
引数のデータタイプ
区切り文字とテキスト:文字列
空の場合は無視:True/False
結果のデータタイプ
文字列
例
各要素について、そのIDとゾーン名とリノベーションステータスを列挙します。
区切り文字はコンマとスペースで構成されます。
数式
TEXTJOIN(“, ”, TRUE, 要素ID, 関連ゾーン名, リノベーションステータス)
結果
SW-002, キッチン, 解体
注記
TEXTJOINは文字列の結合[CONCAT]に似ています。
CONCATと比較して、TEXTJOINには次の追加機能があります。
- 各文字列の間に特定の区切り文字を自動的に追加する
- 空白の文字列を無視するオプション
テキスト文字列の重複するスペース、 および最初と最後のスペースを削除します。
構文
TRIM(“テキスト”)
引数のデータタイプ
文字列
結果のデータタイプ
文字列
例
テキスト文字列には、最初と最後に不要なスペースがあり、各単語の間に余分なスペースが複数あります。
TRIMを使用して、不要なスペースを削除します。
数式
TRIM(“ Q4 2017 Earnings Report ”)
結果
Q4 2017 Earnings Report
テキスト文字列の全ての文字を大文字に変換します。
構文
UPPER(“テキスト”)
引数のデータタイプ
文字列
結果のデータタイプ
文字列
数式
UPPER(“client address”)
結果
CLIENT ADDRESS