ARCHICADで開くことができるCAD形式

DWFファイル(.dwf)

DWF(Drawing Web Format)は、AutoDeskによって作成された2Dベクトル画像形式です。

DWFファイルには、全ての図面要素が含まれますが、いくつかの例外と制限があります。

画像:この形式の限界により、直線ピクチャしかDWFファイルには書き込めません。

カメラは含まれません。

DXF/DWGファイル(.dxf、.dwg)

ARCHICADでは、Autocad 2000で作成されたDWGファイル形式を全て開くことができます。

このファイルタイプを選択すると、[DXF-DWG変換設定]ダイアログボックスを開くための[設定]ボタンが[開く]ダイアログボックスに表示されます。

詳細は、「DWG/DXFファイルを開く」を参照してください。

しかしDXF/DWGファイルを開いたときにデフォルト設定で必要な設定結果になっているので、たいていの場合はこの変換設定を調整する必要はありません。

注記:AutoCADを使用している場合に、もともとはARCHICADから保存されたDWGを開くと、警告が表示されることがあります。そのままAutoCADで、保存したDWGでの作業を続けてください。安定性に問題はないはずです。

MicroStationデザインファイル(.dgn)

このオプションを使用してDGNファイルを選択すると、[DGNを開く]ダイアログボックスで単位変換係数、設定ファイルの名前(省略可能)、そしてDGNファイルで定義されているレベルシンボルの対応を使用するかどうかを指定できます。

オプションおよび注記

寸法要素は、[寸法をドロップ]コマンドを使用して変換前にMicroStationで分解されている場合にのみ変換されます。連動寸法の変換は対応していません。

タグ要素は処理しません。

カスタム線は、現在のバージョンでは変換されません。これは、MicroStationがこの種の要素をARCHICADよりも多く使用できるためです。

共有セルは、ARCHICADではライブラリ部品になります。共有セルは、[DGN_filename.LIB](ここで、DGN_filenameはもともとのDGNファイルの名前です)というフォルダに置かれます。このフォルダは、変換過程で作成され保存されます。このようなフォルダが既にある場合は、まず空白にされます。

DGNファイルに対応付けられた画像ファイルは変換されません。

テキスト要素の配置点は、常にテキスト要素のボックスの左下のコーナーに位置付けられます。これは、MicroStationのテキスト測定アルゴリズムが公表されていないためです。これは、連動点の場合には問題となる場合があります。

2つのアプリケーションでは、スプライン生成アルゴリズムがかなり違うので、変換されたスプラインの形状は元の形状とはいくぶん変わります。

変換中、全てのレベルの全ての要素は、DGNファイルでのそのレベルの可視性とは関係なく変換されます。

設定ファイルも使用できます。テキストが適切に位置付けられるようにするためには、MicroStationとARCHICADの両方で等幅フォントを使用してください。

DGNファイルによって参照されるファイルも変換できます。

設定ファイルのサンプル

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#ARCHICAD <--> MicroStation変換設定ファイル

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# 設定ファイルの構文 :

## コメント

# [Section name]:[Layers]、[Fonts]、[Linestyles]、[Pens]、[ColorTable]

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# ARCHICADレイヤー名 = MicroStationレベル番号

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[レイヤー]

電気= 27

寸法 = 28

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# ARCHICADペンの太さ = MicroStation太さ番号

[ペン]

0.1 = 2

0.5 = 7

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# ARCHICADフォント名 = MicroStationフォントインデックス

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[フォント]

Courier New Western = 2

Arial New Western = 3

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# ARCHICAD線種名 = MicroStation線種インデックス

# カスタムの定義された線種の場合、負のインデックスと

# MicroStationでの線種名のどちらか、またはこの両方を指定する必要があります。

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[線種]

実線= 1

ダブル= -3 Rail Road

MicroStationデザインファイル(.dgn)」も参照してください。