公称サイズと公差

海外仕様ARCHICADライブラリにある、ドアまたは窓の設定の[カスタム設定]パネルの[公称サイズと公差]ページについて以下に説明します。

開口部のサイズ(高さと幅)は、壁開口寸法、建具寸法、開口寸法、または扉寸法の4つの寸法タイプのいずれかを基準にして定義できます。

番号付きの図で、寸法を簡単に識別できます。

壁開口寸法

壁開口は、開口部構造全体を収容するために壁から切り出された部分です。

壁開口幅は建具寸法幅に側面公差値の合計を加えた値と等しくなります。

壁開口高さは、建具寸法高さに上部公差値を加えた値と等しくなります。

許容値」を参照してください。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//NominalSizes_Door.png 

建具寸法

建具寸法は、開口部構造全体の幅と高さです。

間口寸法

間口寸法は、開口部の建具幅から枠幅を引いたものです。

有効開口として設定[ユウコウカイコウトシテセッテイ]

上記の寸法定義のいずれかを開口部の公称サイズとして選択するには、[有効開口として設定]ラジオボタンを使用します。

これは、[公称幅x高さ]フィールドの一覧表にリストされる公称寸法です。

この公称寸法は、[プレビューと位置]パネルまたは窓の設定の[幅と高さ]フィールドに表示されます。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//ABDimensions_Door.png 

[現在の公称サイズを選択に転送]:このチェックボックスは、公称寸法の定義を変更する場合に適用されます(例えば、建具寸法から壁開口寸法に変更)。このボックスをチェックすると、元の公称寸法の値(建具寸法に設定された値)が新しい公称寸法(壁開口寸法)に転送されます。その他の寸法値は自動的に調整されます。

マーカーに寸法を表示

開口部のマーカーを表示する場合は、[寸法マーカー]パネル([マーカーオプション]→[表示サイズ])を使用して、寸法定義(壁開口寸法、建具寸法、扉寸法、または間口寸法)のいずれかをマーカーに表示する寸法として選択します。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//SizetoShow_Door.png 

選択した寸法定義は、自動寸法設定および一覧表に寸法を表示する場合にも使用されます。

許容値を統一

デフォルトでは、1つの値を入力するだけでそれが開口部構造の全ての側面に適用されるよう、チェックマークが付いています。開口部の側面の許容値を変更するには(袖の下端の高さがさまざまな複雑な形状の開口部などの場合)、ボックスのチェックを外し、[許容値を設定]をクリックして[許容値]タブページに移動します。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-23-solo-reference-guide//UniformTolerances.png 

許容値」を参照してください。

注記:オーバーサイズ値を入力する場合は、[壁の開口部]タブページにある[オーバーサイズ]コントロールを使用します。オーバーサイズを入力しても(許容値とは異なり)、開口部の公称サイズに影響を及ぼしません。