材質ペインターで材質を上書きする

モデル要素では、材質の設定は材質を含むビルディングマテリアルに応じて異なります。

ビルディングマテリアル」を参照してください。

組み立て要素のビルディングマテリアルの材質定義を上書きして、別の材質を割り当てることができます。

GDLオブジェクトではビルディングマテリアルを使用しませんが、材質定義を変更することができます。

要素の材質の上書きには、以下の2つのワークフローがあります。

要素設定を使用する(「要素設定で材質を上書きする」を参照)

[材質ペインター]パレットを使用する(下記を参照)

注記:材質ペインター機能を使用する前に、以前の包絡処理モードを使用していないことを確認してください ([オプション]→[プロジェクト設定]→[レガシー]で、このオプションをオフにしてください)

材質ペインターで単一要素を上書きする

1.3Dウィンドウを有効にします。

2.[材質ペインター]パレットを開きます([ウィンドウ]→[パレット]→[材質ペインター])。

パレットと各コントロールの詳細は、「[材質ペインター]パレット」を参照してください。

3.上書きとして使用する材質を選択します。以下のいずれかを実行します。

[材質ペインター]の内容パネルで、材質をクリックして選択します。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-22-reference-guide//ChooseSurface.png 

[材質ペインター]の[材質を取得]アイコンをクリックしてから、3Dウィンドウの要素材質をクリックして、[材質ペインター]で材質を選択します。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-22-reference-guide//PickUpSurface.png 

4.上書きとして使用する材質を選択すると、自動的にペインターモードになります(パレットの上部にあるペンキブラシのアイコンが有効になります)。

注記:デフォルトのペインターモードでは、1回のペイント操作が終了すると、ペインターモードが自動的に終了します。ペインターモードを終了せずに連続して複数の項目をペイントする場合は、連続ペインターモードを使用します(下記の「「連続」ペインターモード」を参照)。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-22-reference-guide//PaintMode.png 

注記:ペインターモードでは、いつでもAltキーを押して、[材質を取得]を有効にすることができます。このようにして、取得した材質を使用してペイントできます。

材質を検索する」も参照してください。

5.上書きする材質の上にカーソルを置きます。以下のフィードバックがあります。

カーソルを合わせた上書き対象の材質の要素面が強調表示されます。

次に、強調表示された面が一時的に変化し、クリックした後の外観のプレビューが表示されます。

情報タグに、上書き対象の材質と上書きに使用する材質が表示されます。必要に応じて、Tabキーを押して、各面を順番に移動することや、全ての面/辺を選択することができます。

注記:クリックした要素の面で複数の異なる材質が使用されている場合、[全ての同様な面]を選択できます。これを選択した場合、クリックした面だけでなく、同じ材質を使用する全ての要素の面が上書きされます。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-22-reference-guide//OverrideAll.png 

 https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-22-reference-guide//OverrideOutside.png

6.ペンキブラシのカーソルでクリックして、クリックした要素の材質(またはいずれか1つの面)を上書きします。

結果はレンダリングパレットのプレビューにも表示されます(プレビューを自動更新に設定している場合)。

7.ペインターモードが自動的に終了します。

注記:ペインターモードを自動的に終了させずに連続してペイントを行う場合は、「連続」ペインターモードを使用します(下記を参照)。

材質ペインターの上書きに関するその他の注記

辺を上書きすると、屋根やスラブのカスタム辺などの全ての辺が均一に上書きされます。

GDLオブジェクトで材質を変更すると、その材質を使用する全てのGDLオブジェクトが均一に変更されます。つまり、[全ての同様な面]オプションを適用している場合、GDLオブジェクトの特定の面のみをペイントすることはできません。

[材質ペインター]を使用して、材質がモデル表示オプションのカスタム定義に応じて異なるGDLオブジェクトを上書きすることはできません。

断面形状要素では、要素設定の[モデル]パネルと同じ上書きオプションを使用できます([押し出し表面]および[終端材質])。異なる押し出し表面または終端材質を使用する場合、それらを個別に上書きすることはできません。

「連続」ペインターモード

ペイントを開始する前に、ペインターモードのアイコンを「連続」モードに設定します。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-22-reference-guide//PaintModeInfinite.png 

材質ペインターを使用して複数の要素を連続してペイントする場合は、このペインターモードを使用します。このモードでは、ユーザーが明示的に終了操作を行うまで、ペインターモードが続行します。

ペインターモードを終了する

以下のいずれかを実行します。

Escを押します

コンテキストメニューから[キャンセル]を押します

[材質ペインター]の[ペインターモードの切り替え]をクリックします

終了操作を行う必要があるのは、「連続」ペインターモードの場合のみです。デフォルトのペインターモードの場合、自動的に終了します。

ペインターモードは、ウィンドウ内を移動(ズーム、スクロール、回転)すると、一時的に中断します。

材質ペインターで選択した複数の要素を上書きする

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-22-reference-guide//GrayWallColumn.png 

1.3Dウィンドウを有効にします。

2.[材質ペインター]パレットを開きます。

パレットと各コントロールの詳細は、「[材質ペインター]パレット」を参照してください。

3.材質を上書きする要素を選択します。以下のいずれかを実行します。

3Dウィンドウから、必要な各要素を順番に選択します。

特定の材質を使用している全てのプロジェクト要素を選択します。これを行うには、一覧から材質を選択して右クリックし、[この材質を使用する全ての要素を選択:]コマンドを使用します。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-22-reference-guide//SelectLightGray.png 

注記:[材質ペインター]の一覧から特定の材質を検索するには、目的の材質を使用する要素に対して[材質を取得]を使用します。

4.これで、選択した全ての要素の全ての材質が、[材質ペインター]の選択内容パネルにリスト表示されます (選択した要素の数と材質の数が表示されます)。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-22-reference-guide//UsesLightGray.png 

5.内容パネル(全てのプロジェクト材質が表示されているパネル)から、目的の新しい材質を選択します。

6.選択内容パネルで、上書きする材質をクリックします。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-22-reference-guide//GrayToGreen.png 

これで、選択した全ての要素の材質が上書きされます。

7.ペインターモードを終了します (「ペインターモードを終了する」を参照してください)。

選択した要素の材質上書きを取り消す

材質上書きを取り消し、ビルディングマテリアルで定義された材質を使用して要素を元に戻すには、以下の手順を実行します。

1.3Dウィンドウで、上書きを取り消す全ての要素を選択します。

2.[材質ペインター]の選択内容パネルで、黒の矢印をクリックし、[材質上書きを全て取り消す]コマンドを使用します。

https://helpcenter.graphisoft.com/jp/wp-content/uploads/sites/3/archicad-22-reference-guide//RemoveSurfaceOverrides.png 

注記:GDLオブジェクトタイプ要素は、ビルディングマテリアルを使用していません。このため、このオブジェクトに適用されている全ての上書きは、[材質上書きを全て取り消す]コマンドの影響を受けません。このオブジェクトの材質を変更するには、オブジェクトの設定を使用します。