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分割レベル – ヒントとコツ

Tatsuro Kawai
Graphisoft
Graphisoft
ARCHICADは、レベルベースでのデザインワークフローへのアプローチを重視しています - 要素がどのフロアに属するかが非常に重要です。そのため、分割レベルを使用した建築の計画は少し困難になることがあります。
この記事では、このトピックの包括的な概要を説明します。主な分割レベルのタイプや、計画プロセス中に発生する可能性のあるジレンマとその解決方法を紹介します。

分割レベルケースのタイプ

実際には、分割レベルには2つの異なる計画状況があります。一方では、家のフロア自体を分節することができます。例えば、中二階の場合などがあります。このタイプのもう1つの典型的なケースは、スロープのある複数フロアの駐車場です。
Split Levels in one BuildingSplit Levels in a Carpark
もう一方では、非常に凸凹のある、または勾配のある地形に多くの建物があるときに、分割レベルのコンセプトが取り上げられます。同じ設定の1つの共通の平面図に、建物の適切なフロア(論理的には同じフロアに属します。例えば、建物の全ての1階のフロア)を表示するのは複雑なことがあります。これは、高さの差が大きいためです。
 
Gated Community on a Hillside

1つの建物の分割レベル

分割レベルの建物を計画するときに知っておくべき重要なことは、各レベルに個別のフロアを確保する必要はないということです。管理するフロアが多すぎると、ワークフローが非常に複雑になる可能性があります。
全ての要素を含む1つのフロアを使用して建物をモデル化することができます。それらを平面図のレイアウトに正しく表示するには、モデルのさまざまな設定を使用して(例えば、異なる平面図の切断面の高さやモデル表示オプションを使用)ビューを保存する必要があります。その後、レベル変更の線に沿ってレイアウト上でこれらのビューを接続します。この方式を使用して、これらの設計状況においては、調整を統合することがオプションではないという事実を補うことができます。注記:満足できるビューが提供された場合、[選択した壁の設定]で壁の[平面図表示]を「シンボル表示」に設定できます。このオプションを使用すると、垂直位置に関係なく窓が表示されます。ただし、このオプションは壁の[配置フロアのみ]オプションと組み合わせてのみ使用できます。このような要素(階段など)が[関連フロア全て]や[配置および上1フロア]などの他のオプションが設定されていれば正しく表示される場合は、シンボル表示は適していないか、またはよい選択肢とは言えません。

実行する方法

ステップ1

1フロア内にモデルを作成します。必要に応じて、吸引ツールを使用して要素を分節スラブに簡単に配置できます。もう1つのオプションでは、断面/立面の適切な場所に要素をドラッグします。
Gravity
 
位置決めに[オプション]→[プロジェクト設定]→[基準レベル]で分割レベルの参照基準を設定するのも有用です。これらのレベルを選択し、それを基準としてオブジェクトを配置できます。また、[海抜]または[GL]と比較して全ての位置を一様に指定することもできます。
Reference Level
To 1st Reference Level

ステップ2

フロアの個別のビューを保存します。分割レベルのため、統合された平面図の切断面を全てのレベルに対して選択することはできません。そのため、フロアの一部に注目し、その部分に平面図の切断面の高さを正しく設定し、これらの設定をビューと共に保存します。フロアの全ての部分に対してこれを行います。
View Settings
Floor Plan Cut Plane

ステップ3

レベル変更の線に沿ってレイアウト上で個別のビューを接続します。必要に応じて、図面タイトルを非表示にし、分割線に合わせて新規ポイントを図面フレームのポリゴンに追加します。
Connecting the Views in the Layout
注記:ただし、必ずしも1つのフロアに全てを配置するのがよいとは限りません。高さの差が通常の平面図の切断面の高さよりも大きい場合は、そのモデルをさらにフロアに分割することをお勧めします。ただし、この値より小さい場合は、1フロア内で作業できます。

複数の建物の分割レベル

1つのプロジェクトで複数の建物を設計する場合、通常は1平面に対応するフロアを表示する必要があります。起伏がある環境のために家の基準レベルが異なる高さにある場合、全てのフロアを上手く収容できるようにフロアの床面から床面までの高さを設定することはできません。全ての基準レベルに対応するために高さの値を非常に高く選択すると、要素の関係性と表示に関する問題が発生することがあります。そのため、独立したファイルに各建物をモデル化し、そのドキュメンテーションも個別に準備することをお勧めします。 その後、これらのドキュメンテーションを1つのファイルにマージすることをお勧めします。 全ての建物を3Dでまとめて表示するには、ホットリンクを使用します。建物モデルを地形を含むホストファイルの適切な場所にホットリンクとして配置します。この方式は、現場の様子を示すための3D表示にかなり有用ですが、モデリングフェーズやドキュメンテーションフェーズにはあまり適していません。

分割レベルと一覧表

分割レベルを含む構造を設計する場合、複数フロアの壁や階段などの、複数のレベルに属する要素を配置すると問題に直面することがあります。また、複数フロアの壁には他の全てのARCHICAD要素と同様に配置フロアが1つありますが、開口部により、他の複数のフロアに結びつけることもできます。 そのため、分割レベルの設計に問題がある場合は、計算と一覧表での作業にさらにいくつかの注意が必要になることがあります。分割レベルでは、ドアと窓の自動リストが期待どおりに作成されないことがあります。分割レベルの家を設計する場合は、複数フロア要素をよく使用します。これらに開口部がある場合、一覧表では、配置される壁に必ずしも割り当てられていないことがあります。これは、中心線が属するフロアに従ってドアと窓が一覧表に表示されるためです。

分割レベルを設計する場合の一般的なヒント

  • モデリングの初期段階に、建物にどのようにフロアを配置するかをよく考えて決定します。これについては、上述のガイドラインを使用します。設計状況に合う最も簡単な方式を適用するようにします。
  • 特に分割レベルを個別の建物に配置する場合は、わかるようにフロアに名前を付けます。選択した名称は最後まで使用します。
  • 3Dウィンドウで3Dライブラリ部品の配置を調整することもできますが、平面図表示に関して迷う可能性があるため、建物全体のモデリングは避けます。
  • 補助フロアやホットリンクによりモデルファイルにフロアが多すぎる場合、[フロアの設定]のフロアのチェックボックスも便利な機能です。これを使用してフロアの可視性を制御できます。これにより、断面図および立面図の明確な概要が得られます。
Story Settings
  • ドキュメンテーションには前述した手法を使用します。1つの建物を設計する場合は接続するビュー部品のレイアウトを作成し、複数の建物を設計する場合は個別のドキュメンテーションの最終的なドキュメントを作成します。

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