パフォーマンスに影響を与える要因
メッシュツールは、プロジェクト内で地形ボリュームを作成する上で非常に優れた方法です。ただし、正しく使用されない場合にはパフォーマンスの障害となる場合もあります。複雑すぎるメッシュは、そのポリゴン数の多さから再生成するのにより長い時間がかかります。同様に、多数からなるソリッド要素の操作にメッシュが含まれている場合にも、ファイル処理のスピードとパフォーマンスに大きな影響を与えます。ソリッド編集はその動的な性質から、ビューが変更された場合には必ず再生される必要があります。要素に(メッシュのような)複雑な形状が追加されると、パフォーマンスに影響を与えます。ファイル処理のパフォーマンスを保つためにはメッシュはシンプルなものとし、あまり多数のソリッド編集を伴わないようにします。
ベストプラクティス
測量データを簡略化するためにマジックワンド設定を使用する
土木エンジニアから提供される測量データやDWGファイルは非常に詳細で、膨大なデータ点を含んでいることがよくあります。彼らの図面にはこの複雑さは必要ではありますが、通常の建物モデルでは必要ありません。以下の手順に従って、詳細なDWGから簡略化されたメッシュを作成します。
1. [デザイン ]>[マジックワンドの設定]に進みます。
2. [マジックワンドの設定]ダイアログボックスで、作成方法 を「直線」に設定し、辺の長さ を可能な限り大きな値に増やして、[OK]をクリックします。
3. マジックワンドツールを用いて、メッシュに尾根を追加します。(詳細な手順についてはこちらを参照)。
その結果、測量図面の元の輪郭に従っているものの、はるかにデータ点の数が少ない、尾根のあるメッシュが作成されます。
可能な場合にソリッド編集に含まれるメッシュをモルフに変換する
ソリッド編集に含まれるメッシュをモルフに変換すると、含まれている要素間の動的な接続が削除され、再描画のプロセスが高速になります。以下に示す手順に従って、メッシュをモルフに変換してみましょう。
1. 必要に応じて、後で使用可能なアーカイブ(PLAファイルまたはPLNファイル)を保存 します。
2. ソリッド編集に含まれているメッシュを選択し ます。
3. 右クリックして、[選択内容をモルフに変換 ]を選択します。
4. [選択内容をモルフに変換]ダイアログボックスで、[OK]をクリックします。
注: この操作は元のメッシュを削除するため、メッシュのアーカイブを作成した方がよいでしょう。
5. メッシュを切断するために使用された要素を消去 します(必要な場合)。