この記事は、Archicad 25のインストールとセットアップに関連して確認されている問題に対処する解決方法を記載しています。ここでは所有しているバージョンに関係なく、特定の詳細な問題点を確認することができます。また、これらの問題が発生している理由と、これらをどのように解決できるかについても確認できます。
Archicadとその他の関連製品（アドオン、ライブラリとオブジェクト、製品アップデートなど）は、Archicadダウンロードページからダウンロード可能です。
シングルライセンスのArchicad 25のインストール方法に関するステップバイステップガイドはこちら から、またBIMマネージャーのためのネットワークインストールに関するガイドはこちらから確認できます。Archicadの無人インストール /アップデートなど、その他の全てのインストール方法についてはこちらのサイトにまとめられています。
既にArchicadをインストール済みで新しい機能を追加したい場合、またはArchicadの修復が必要な場合の情報については、こちらのサイトに ある詳細が役立つ場合があります。
Archicad 25には、Windows 8.1またはそれ以前のバージョンとの互換性、またmac OS 10.15以前のバージョンとの互換性がありません。これらのバージョンのOSシステムを使用しているお客様の環境においては、Archicadの起動時にクラッシュする問題が発生する場合があります。また将来的には、これらのOSシステムにArchicadをインストールすることはできなくなります。
インストール時または使用時におけるファイヤーウォールやアンチウイルスソフトウェアの警告
Archicadのいくつかの機能（例：BIMx Hyper-modelの発行、BIMcloud機能、アップデートの確認、緊急ライセンス）についてはネットワークへのアクセスが要求されるため、ファイヤーウォールを通じた受信接続と送信接続にアクセスを承認する必要があります。Archicadを起動しその全ての機能において問題なく作動させるには、ネットワーク上で通信できるようにする必要があります。Archicadに関する全てのネットワーク通信は、エンドユーザーライセンス契約に従って、Graphisoft社のサービスとの必要不可欠な通信に厳密に制限されています。
ウイルス対策プログラムは、通常セキュリティ上の理由から、ユーザーのホームフォルダ内にあるフォルダへのアクセスをブロックします。ArchicadはBIMx設定とログファイルを書類フォルダに作成しますが、この行為がブロックされる可能性があります。BIMx関連のファイルは安全であるため、Archicadがこのフォルダにアクセスできるようにします。
「指定されたディレクトリはArchicadのディレクトリです 」というエラーメッセージがインストール中に表示される
親フォルダにArchicad.exeまたはArchicad.appが含まれている場合、Archicadはこのディレクトリにインストールすることができないため、インストール先を選んだ後にこのエラーメッセージが表示される場合があります。この場合、Archicadのインストール先に別のフォルダを選択するか、あるいはインストールを妨げているファイルを別の場所に移動させます。
「このコンピュータのオペレーティングシステムは最新ではありません」というエラーメッセージがインストール中に表示される
ほとんどの場合、このエラーメッセージが表示されるのは、コンピュータが動作環境 を満たしていないか、最新のオペレーティングシステムのアップデートがインストールされていないことが原因です。最低限の要件を満たすよう、オペレーティングシステムをアップデートするかアップグレードします。
またこのメッセージは、そのコンピュータに権限制限が適用されており、Archicadのインストーラがテンポラリフォルダ内の実行ファイルを起動できない場合にも表示されます。これらは、インストールされたシステムコンポーネントを確認し、必要に応じてインストールをおこなうに使用されるものです。制限を解除するためには、IT管理者またはシステム管理者にご相談ください。
最後に非常に少ないケースですが、Archicadとその他のアプリケーションにより使用されているサードパーティ製のインストーラーが損傷・破損している場合に、このメッセージが表示されることがあります。このエラーメッセージはArchicadがこれらのパッケージを修復できない場合に表示されます（問題のあるソフトウェアの名前は、エラーメッセージの下のインストーラーダイアログで確認できます）。こちらのサイトからこのパッケージを修復するか、再インストールしてください。
「.dllが見つからないため、コードの実行が続行できません 」というエラーメッセージがWindows OS上での起動中に表示される
Archicadには、正しく起動するために前もってインストールされている必要のあるものがいくつかあります。これらはArchicadパッケージの一部であり、必要に応じて一緒にインストールされます。ただし、このうちの一つがアンインストールされるか破損した場合には、Archicadが起動しない、あるいはその一部が機能しないことがあります。
エラーメッセージで通常挙げられる、最もよく知られた.dllファイルは、libmmd.dll、VCRUNTIME140.dll、およびMSVCP140.dll です。libmmd.dllはCineRenderが必要とするもので、Intel C++コンパイラーのRedistributable Libraryの問題を意味します。その他のものはArchicad本体が必要とするもので、Visual C++ redistributable packageのいくつかが失われているか、libmmd.dllが破損していることを意味します。
これらの問題は、Archicadを修復することにより、あるいは事前インストールが必要なファイルをこちらのサイトからインストールすることで回避できる場合があります。
Archicad のインストールや起動において何か問題がある場合、またこの記事で解決方法が示されていない場合は、テクニカルサポートまでご連絡ください。
このガイドはArchicad 25のサポート期間中、新しい問題点を掲載しながら継続的に更新されます。
